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家庭用24時間風呂の管理
毎日の風呂掃除から開放され、いつでも入れる便利なものですが、状況によっては病気の原因となることもあります。
レジオネラにご用心
平成18年3月に目黒区保健所が実施した家庭用24時間風呂の水質検査で、ご協力いただいた目黒区内一般家庭17件の中13件の浴槽水からレジオネラ属菌が検出されました。
レジオネラ症とは
レジオネラ属菌を含んだエアロゾル(しぶき)を肺に吸い込むことで感染する感染症で乳幼児、高齢者、病人など抵抗力の弱い人がかかりやすい傾向があります。高熱、寒気、筋肉痛、吐き気、意識障害等を主症状とし、時として重症、死亡する場合もあります。
レジオネラ属菌はどこにでもいる菌ですが、家庭内では24時間風呂のように摂氏20度以上の水が、長期間停滞または循環する場所で増殖します。レジオネラ属菌の検出が、すぐレジオネラ症につながるわけではありませんが、24時間風呂はエアロゾル(しぶき)が発生しやすい泡風呂やジェットバス機能がついていることが多いため、注意が必要です。
24時間風呂の維持管理のポイント
24時間風呂を使用する方自身が求められる管理についてよく知り、実行することが大切です。維持管理のポイントは次のとおりです。
- 取扱説明書等(手元になければメーカー等に問い合わせる)をよく確認し、定められた維持管理方法に従って管理する。
- ろ材、カートリッジの清掃・交換、浴槽の湯の完全な入れ替えは最長でも取扱説明書の期限内に行う。
- レジオネラ属菌について水質検査を行い、安全を確認する。
もし、レジオネラ属菌が検出されたら
- 泡風呂など、エアロゾル(しぶき)を発生させる機能の使用を中止する。
- メーカーと相談し、必要な洗浄消毒を行った後、水質検査でレジオネラ属菌が検出されないことを確認する。
- 日常の維持管理方法を見直し、実行する。その後、見直した管理方法が適正かどうか、水質検査により確認する。
- それでもレジオネラ属菌が検出されるようであれば、使用中止も含めて再検討する。(特に乳幼児、高齢者、病人などの感染の危険性が高い方)
体調が悪いな、と思ったら
カゼや肺炎に似た症状が現れたら、すぐ医療機関にかかり、医師に「自宅に24時間風呂がある」、「温泉・公衆浴場へ行った」などの情報を伝えてください。
お問い合わせ
生活衛生課 環境衛生係
電話:03-5722-9500
ファクス:03-5722-9367