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更新日:2024年1月10日

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クリーニングトラブルになる前に

クリーニングは日ごろよく利用するサービスですが、トラブルも少なくありません。単に店側の過失だけでなく、衣類製造者や販売店、消費者の着用の仕方や日常の取扱いの問題等原因はさまざまで、ケースにより対応も異なります。受付・受取時の相互確認と信頼できるクリーニング店の選択が、トラブルを防ぐ最大のポイントです。

クリーニング・トラブルの事例

ケース1洋服がなくなった

背広上下をクリーニングに出したが、ズボンを紛失された。

(結果)通常一対で着用するものであり、上下セットで依頼していたので、スーツとしてクリーニング事故賠償基準の対象となり補償された。

ケース2シミが出ている!

春先に上着をクリーニングに出し、ビニール袋に入れたまま保管。冬に着用してみたらシミが出ていた。

(結果)受け取った日から6か月以上経過していたため、クリーニング事故賠償基準の対象にならなかった。

ケース3コーティングの剥離

4、5年前に購入した合成皮革の上着をクリーニングに出したら、合成樹脂コーティングがはがれてしまった。

(結果)テストの結果、合成樹脂の経年劣化によるとの判断で、この場合は補償の対象にならなかった。

クリーニング事故を防ぐポイント

預けるとき

  • シミや汚れの場所、素材や加工の特徴などを店に伝え、確認してもらいましょう。
  • スーツ等のセット物は一緒に依頼し、ベルトなどの付属品も、預り証に記載してもらいましょう。
  • 預り証は必ず受け取り、内容を確認して大切に保管しましょう。

受け取るとき

  • できるだけ仕上がり日直後に受け取り、すぐに状態を確認しましょう。
  • 仕上がりに納得がいかない時は、できるだけ早く店に連絡しましょう。

衣料品を買うとき

  • 取扱い表示で、クリーニングが可能かどうかを確認しましょう。
  • 合成樹脂皮膜等の寿命は比較的短いので、その点を考慮したうえで購入を検討しましょう。
  • 異素材を組み合せた製品は、トラブルが多いので注意が必要です。

海外で衣料品を購入する場合

  • 万一の事故でも原因調査が難しいことを念頭におき、選択しましょう。
  • クリーニング方法の表示がない場合は、購入店に確認しておきましょう。

宅配クリーニングを利用する場合

  • 対面で相互チェックができないため、便利な一方で紛失・誤配・仕上がり状態への不満などのトラブルも多くなっています。問い合わせ先を明記している業者を利用しましょう。
  • サイトの規約をよく読み、料金やサービス内容(受け取り後の洗い直しなどに対応可能か)を確認し、慎重に業者を選びましょう。

クリーニング事故賠償基準について

クリーニング業界では、クリーニングトラブル解決のための基準として「クリーニング事故賠償基準」を定めています。この基準は、原則Sマーク(注1)とLDマーク(注2)を表示したクリーニング店に適用されます。加盟店以外でも、この基準を参考に交渉するといいでしょう。

(注1)Sマークは、厚生労働大臣が認可した「クリーニング業の標準営業約款」に基づいて営業をしているクリーニング店のマーク
(注2)LDマークは、各都道府県のクリーニング生活衛生同業組合加盟店のマーク

東京都クリーニング生活衛生同業組合のホームページ

クリーニング店を選ぶ目安やSマーク、LDマークの説明、クリーニング事故賠償基準などが掲載されています。

お困りの際には、消費生活相談をご利用ください。

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