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今年もたわわなぶどうが実りました! 目黒区内で楽しむぶどう狩り
目黒区内で開催された「ぶどう狩り」の模様をお届けします
今年も目黒区内の農園でぶどう狩りが開催されました。
私は今年6月、「MEGURO+」の「自由が丘で農業体験!初夏のワクワク“じゃがいも掘り”を満喫!」という記事を書かせていただいたのですが、この時の経験がきっかけとなり、区内農園で行う収穫体験にすっかり魅了されてしまいました。
自由が丘で農業体験!初夏のワクワク“じゃがいも掘り”を満喫! 毎年6月に自由が丘で開催される「じゃがいも掘り」。子どもも大人も夢中!になったじゃがいも掘りの模様も併せてご覧ください。 |
今回は8月17日に開催されたぶどう狩りに参加してきましたので、その時の模様をお届けしたいと思います。
ぶどう狩りを楽しんだ子どもたち
目黒区内にある2つのぶどう園
ところで皆さん、目黒区のどこにぶどう園があるのかご存じでしょうか?
そもそも、ぶどう農園なんてあるの?と驚かれるかたも多いかもしれません(私もじゃがいも掘り体験の際に、初めて区内農園を訪問して驚きました…)。
実は、区内には2つのぶどう園があります。
- 根岸ぶどう園(目黒区東が丘一丁目)
- 小杉ぶどう園(目黒区八雲五丁目)
目黒区では、“身近な都市農園を守りたい”という考えのもと、区内農家の方々に協力いただき、区民の皆さまに都市農地に触れ、都市農地の大切さを感じていただくことを目的として、収穫体験農園などを開園しています。今回ご紹介するぶどう園もこの収穫体験農園の一環として開催されました。
ぶどう狩りは毎年8月、この2つの農園で開催されています。
整理券は朝6時から配布!多くのかたが訪れた、ぶどう狩り
根岸ぶどう園では、8月17日・18日にぶどう狩りが開催されました。私は17日に取材をしたのですが、開園は朝9時からだったのにもかかわらず、なんと整理券を求めて、朝6時から開園までに130組ほどのかたが園を訪れたそうです。
この日は朝から30度を超えて、とっても暑かったのですが、ぶどう園前には長蛇の列ができていました。皆さん、夏の思い出にと、ご家族そろって参加されているかたが多い印象でした。
ぶどうを求め、朝から長蛇の列
最初に農園主さんから、ぶどうを採る際のポイントをお聞きした後、いよいよ、ぶどう狩りスタートです!
ぶどう園に足を踏み入れた瞬間、ずらりと並ぶぶどう棚がすぐ目に留まります。もう、この時点でかなりワクワクです!
ぶどうは好きなものを自由に採れるので、早い者勝ち! 一つ一つ、紙袋が被さっているため、下から覗いて、おいしそうなぶどうを見つけていきます。
おいしそうなぶどうはどれかな?
農園のかたに、「おいしいぶどうの見分け方は?」とお聞きすると、一番は“色付き”と教えてくださいました。ただ、まだ色が付いていないぶどうでも、糖度は17度もあるとのことで、甘さは十分とおっしゃっていました。
おいしそうなぶどうを見つけると、子どもたちは精いっぱい手を上に伸ばして、上手に収穫。
「重い!」「大きい!」という声が周りからたくさん聞こえてきました。
お父さんと協力して、ぶどうをもぎ取っていました
また、おいしいぶどうを作るには、適度な“木漏れ日”が注ぎこむことが大切と、農園のかたが教えてくださいました。
改めてぶどう園を見渡すと、確かに、適度な木漏れ日が注ぎこむ美しいぶどう棚になっています。枝の配置を計算し、丁寧に葉を間引くなど、綿密な計算がされているんだなあ…と、おいしいぶどうを作ってくださる農園のかたに感謝の気持ちでいっぱいに。
収穫体験の魅力は、自然や農産物に触れ合えることに加えて、直接農園の方々とお話ができることだということも、改めて感じることができました。
ぶどう園で見られた、木漏れ日
続いて、根岸ぶどう園を後にして、徒歩10分ほどのところにある、小杉ぶどう園へ。
小杉ぶどう園は、8月10日・11日・17日・18日にぶどう狩りが開催されました。私が取材に伺ったのは17日でしたが、その前の2日間で、すでに約400組(!)もの皆さんが収穫体験をされたとのことでした。
ここで、両ぶどう園で収穫できたぶどうの品種をご紹介したいと思います。農園ごとに異なるぶどうが育てられているので、いろいろな甘さを味わいながら、個々の特質と風味の微妙な違いを楽しむことができます。
来年ぶどう狩りに行かれるかたは、お好きな品種を探してみるのも楽しいかもしれません。
根岸ぶどう園
根岸ぶどう園では、天秀(てんしゅう)が収穫でき、グロースクローネとナガノパープルが即売されていました。
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天秀(てんしゅう) 果実は柔らかく、フォクシー香と呼ばれる心地よい香りが特徴。果実も多めで、一般に流通することがほとんどなく、珍しい品種。ただし、収穫できるのは今年が最後とのことでした(残念…)。 |
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グロースクローネ 根岸ぶどう園では初めて収穫できた品種。果肉はやわらかく、糖度は抜群。シャインマスカットを開発した農研機構が2017年に発表したばかりの品種で、こちらもほとんど市場に出ていない品種。 |
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ナガノパープル 根岸ぶどう園で人気の高い品種。実がしっかりしていて歯切れもよく、皮ごと食べられる甘い品種です。 |
(番外編)フィンガーライム
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フィンガーライム
日本国内では珍しい高級フルーツ。 |
9月上旬には、「シャインマスカット」の販売が予定されているそうです。
根岸ぶどう園のウェブサイト等で案内されますので、ぜひお見逃しなく!
小杉ぶどう園
小杉ぶどう園では、藤稔(ふじみのり)、紅伊豆(べにいず)の2品種を収穫できました。
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藤稔(ふじみのり) 大きな粒が特徴でボリューム感たっぷりな果肉が柔らかく、とてもジューシーなぶどう。 |
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紅伊豆(べにいず) 大粒の赤ぶどうで、肉質はやわらかく、甘さが強く果汁もたっぷりな品種。 |
取材を終えた今、改めて区内の農園で、“自分たちの手で選んで摘み取った”ぶどうの旨味を楽しめることは特別な体験なんだなと感じました。
暑い中、収穫を楽しまれた皆さん、そして収穫に向けて準備をしてくださった農園の皆さん、大変おつかれさまでした。そして、まだ行ったことのないかたは、もし、この記事を読んで興味を持っていただけたようでしたら、来年、ぜひ参加してみてください。
なお、今年は11月に秋野菜の収穫体験が予定されています。秋野菜の収穫体験では、里芋、大根、ネギなどが収穫できるとのことで、これが今年最後の収穫体験となります。
“自分の暮らす地域”で、“自分の手”で、新鮮野菜が採れることが区の収穫体験の醍醐味です。また、農園の方々と直接お話ができたり、野菜の生育、自然と触れ合うことができたりする絶好のチャンスです。
開催については、ウェブサイト等でお知らせしますので、皆さん、こちらもぜひご参加ください!
広報課A
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