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更新日:2024年9月25日

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今年も白熱しました! 第4回新作落語コンテスト決勝大会!

今回で4回目の開催となった目黒区新作落語コンテスト決勝大会。
今年のお題は、「もしも目黒の○○が○○だったら」でした。決勝当日は、映像審査を勝ち抜いた6人による熱演が繰り広げられました。

「なぜ目黒区で落語の大会をしているの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その由来は古典落語「目黒のサンマ」にあります。
目黒の農家で初めて食べたサンマがあまりにおいしく、海もない目黒をサンマの名産地と勘違いした殿様が、得意げに家来に対して「サンマは目黒に限る」と言ってしまうという話です。この落語のおかげで、人々の間で「目黒と言えばサンマ」というイメージができあがり、今では友好都市・気仙沼市の協力の下、毎年秋にさんま祭が開催されるに至っています。

そして、今年も観覧の申し込みは定員を超えるほどの大盛況。さらに、客席も満席で大にぎわいでした。
私は、YouTubeのライブ配信担当者として会場スタッフと入念に事前のチェックを行い、配信の準備はばっちりです。

ライブ配信の準備をする様子

午後1時になり、ついに開演。
子どもたち7人による前座が始まります。彼らはNPO法人あおぞらが、区内の小中学生を対象に開いている「らくご笑学校」の生徒たちです。
いざ、皆さんの落語を見ていて、そのレベルの高さにびっくり。果たして自分が同じ年頃のランドセルを背負っていた時、こんなに大勢の人たちの前で堂々と話すことができたでしょうか。立ち振る舞いや話し方、目つきなどが板についており、「冷やし中華、冷やし中」などシンプルながらにテンポもよく、オチもばっちりでした。

らくご笑学校の生徒による小話の様子

らくご笑学校の生徒による小話の様子2

最後の最後で気が抜けたのか、じっと立っていられない子も出てきたりして、そんなところがまたかわいく、見どころだったと思います。
7人の素晴らしい小話の前座により、決勝大会へ向けて場も十分温まりました。

その後はいよいよ、6人による新作落語「目黒で生まれるもしも噺(ばなし)」の披露です。

銀杏亭 魚折(いちょうてい うぉーりー)

1人目 銀杏亭 魚折(いちょうてい うぉーりー)さんによる演目「〇ぐろ」

参遊亭 小遊(さんゆうてい こゆう)

2人目 参遊亭 小遊(さんゆうてい こゆう)さんによる演目「目黒のタブー」

神西亭 暮也(かんにしてい くれや)

3人目 神西亭 暮也(かんにしてい くれや)さんによる演目「寄生虫の説教」

花伝亭 世流丸(かでんてい せるまる)

4人目 花伝亭 世流丸(かでんてい せるまる)さんによる演目「目黒のメシア」

俺亭 きらり(おれってい きらり)

5人目 俺亭 きらり(おれってい きらり)さんによる演目「飴屋小僧」

寿々川亭 遊若(すずかわてい ゆうじゃく)

6人目 寿々川亭 遊若(すずかわてい ゆうじゃく)さんによる演目「もしも目黒の言語が〇〇〇だったら」

いざ始まってみると、大人だけでなく、客席にいた子どもたちからも大きな笑い声が聞こえてきたことがとても印象的で、落語は老若男女に愛される伝統文化なんだなぁとしみじみ実感しました。

そして審査の結果は・・・・・審査員特別賞が花伝亭世流丸(かでんていせるまる)さん、最優秀受賞者は俺亭きらり(おれっていきらり)さんとなりました。なんとお二人は、「ウサチャンズ」というコンビ名で漫才をしているとのことで、これまたドラマチックな結果となりました。

表彰式の様子

集合写真

俺亭きらりさんは、今回も含めて3回エントリーされていて、全て決勝大会へ進出している実力者です。この日もさすがの演技力と安定感を見せてくれました。

私は、昨年からこの新作落語コンテスト決勝大会に携わっていますが、すっかり落語のとりこになりました。気の早い話ですが、今からもう来年の大会が楽しみです。

令和6年10月13日の目黒区民まつりでは、俺亭きらりさんが最優秀受賞作「飴屋小僧」を披露してくれます。皆さんもぜひ、会場でご覧になってみてください。
映像では伝わらない、生ならではの演技の熱や迫力を感じていただけると思います。

目黒区公式YouTubeチャンネル「めぐろTV」では、今大会のアーカイブ配信のほか、過去の作品も公開しています。
この場を借りて、いくつか作品をご紹介します。

一番再生されている作品はコレ!


目黒のコアラサムネイル

風林亭飴次郎「目黒のコアラ」(第2回新作落語コンテスト作品)」

「目黒のさんま」に匹敵するような、目黒区の観光の目玉を探していた地域課の課長は、地域課の若手のホープ、マツシタに白羽の矢を立てる。あれこれ考えているところに、「碑文谷公園にアライグマが現れた」との連絡が。目黒区のアイドル誕生!と意気込む課長とマツシタだったが…。

筆者が好きな作品はコレ!


目黒の鷹番サムネイル

万年堂きさ馬「目黒の鷹番」(第3回新作落語コンテスト作品)

時は江戸。太った殿様は運動のため駒場野で鷹狩をすることに。馬での移動を希望するが、お目付け役から坂は下りて歩くよう条件を出されてしまった殿様は、鷹狩の前日に、鷹番に目黒中の坂を平らにするよう命じる。家来達が悩み出した答えとは…

最後に、「目黒区の鳥」とかけて「第4回落語コンテスト決勝大会」と解きます。
その心はどちらも「シジュウカラ(始終から)見逃せない」でしょう。

お後がよろしいようで。<(_ _)>


広報課:SUZUKI GPT

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