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サステナブルファッションに携わる都内学生団体にインタビュー
お話を伺ったのは、服飾デザイン研究会(FDL)の皆さんです。
服飾デザイン研究会(FDL)は、都内で60年以上もの長い間、定期的にファッションショーを開催してきた実績があります。令和7年2月23日には、目黒区において、アップサイクル衣装を用いたファッションショー「DASLAND」を開催しました。めぐろ衣類回収プロジェクトで回収した古着や古布の一部もショーの資材として活用されました。
ファッションショーの様子
服飾デザイン研究会(FDL)とは
- 1958年に立教大学の学生を中心に設立
- 学外からの様々な要望に応える形で独立し、現在は新宿を拠点に年2回ファッションショーを開催
- 衣装の制作、ショーの企画立案、広報などの全ての作業を学生主体で運営
インタビュー
Q 学生主体でファッションショーを運営する上では、資金面など様々な課題があると思いますが、どのように対応されているのでしょうか。
A 資金は部費のほか企業からの協賛金などを活用してやりくりしています。独自に開拓したルートで古着や古布などを入手して衣装の素材にすることもあります。先日目黒区で実施したファッションショーで使用した衣装は、大部分が古布や古着をアップサイクルしたものです。目黒区から提供していただいた古着や古布も、アップサイクルしてショーで活用しました。 |
Q 所属人数、学生、社会人割合など、団体の構成について支障ない範囲で教えてください。
A 現在在籍するのは、55名程度で、全員が大学生です。 |
Q 学生だけで運営しているので、時間的な制約もあるかと思います。ファッションショーでは毎回新作の衣装を作成しているのでしょうか?
A 基本的に、すべてのファッションショーで新しく衣装を作っていますが、利用できる古着や古布などは、適宜工夫してアップサイクル等しながら活用しています。 |
Q 衣類は、生産から廃棄にかけての環境負荷が大きく、持続可能なサステナブルファッションの実現が求められていますが、皆さんの視点で、アプローチできるアイデアなどがあればお聞かせください。
A 古着の着用は若者では一般的になっていますが、全世代的にみるとそうでもないように思います。先日、目黒区で実施したような、アップサイクルをテーマにしたファッションショーなどを発信すると、広い世代により親しみを持ってもらえるのではないでしょうか。 |
Q 皆さん一人ひとりが熱意や信念をもって活動されていると推察しますが、ファッションショーの運営で実現したい目標はありますか?
A 「服を売るため」だけではなく「自他と向き合う」ことを目的としてファッションショーを行っています。運営に携わるそれぞれの人が、ファッションをとおして、自己や他人の理解を深めるなど、商品価値以外の何かを見つけられたらいいと思って活動しています。 |
お忙しい中、代表の浜田さんをはじめ、複数の部員の皆さんにお越しいただき、貴重なご意見をいただきました。ご協力いただいた服飾デザイン研究会の皆さん、ありがとうございました。
お問い合わせ
電話:03-5722-9572
ファクス:03-5722-9573