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理容師、美容師のみなさまへ アタマジラミを見つけたら
お客様の頭髪にアタマジラミを見つけたら、どのような点に注意して施術を行えばいいのでしょう? 慌てず騒がず、髪の専門家として正しい対処をしてください。
アタマジラミを見つけたら
カット
髪を短くすると
- 洗髪した時に成虫・幼虫を洗い流す効果が高い
- 髪に付着する成虫・幼虫・卵を発見・除去しやすい
- (シラミ駆除医薬品を使用する場合)駆除剤の効果がいきわたりやすい
…など、アタマジラミを早期に解決するうえでの利点があります。髪の長さについてはお客様とよく相談したうえで施術しましょう。
洗髪
アタマジラミを洗い流すため、髪の根元(頭皮)から毛先まで十分に洗髪してください。
ブラッシング
スキグシ(又はできるだけ目の細かいクシ)を使用し、髪の根元から毛先に向かってとかしてください。髪に付着した卵は髪をとかすことで取り除けますが、取り除けない場合は髪を一本ずつ切りましょう。
使用した器具の消毒
当然ですが、クシ、ブラシ類、タオル類、枕カバー、ケープ、カッティングクロスなどは一客ごとに交換(洗浄、消毒)してください。クシ、ブラシ類はアタマジラミが付着する可能性が高いため、洗浄、消毒しやすい形状のものを使用し、使用後には洗浄、消毒を行ってください。成虫・幼虫・卵は摂氏60度のお湯に5分以上浸けるか熱湯処理を行えば確実に駆除できます。
髪の毛の処置
アタマジラミは足から這い上がったり飛んだり跳ねたりすることはありませんので、殺虫剤の散布など特別な床の消毒は必要ありません。カットした髪の毛は毛髪箱に捨ててください。
お客様への情報提供(お子様の場合には保護者へ伝えましょう)
お客様には、アタマジラミの駆除に効果的な洗髪方法や、スキグシの使用方法を伝えましょう。他人にうつる可能性があるため、クシやブラシ、タオルなど身の回りのものの共用を避けるように伝えましょう。
アタマジラミという虫をご存知でしょうか?
この虫はその名のとおり頭髪に生息する小さな虫で、頭皮から血を吸って生きています。
「シラミ」というと過去の話と思いがちですが、アタマジラミに関する相談は目黒区においても断続的に発生しており、特に保育所や小学校で多く発生しています。身近な問題であるアタマジラミについて正しい知識を身につけましょう。
アタマジラミはこんな虫
特徴
- アタマジラミは人の頭髪に生息し、頭皮から吸血してかゆみを引き起こします。
- 頭と頭の接触や頭髪に触れたものを共用することで人から人へうつることがあります。
- アタマジラミの発生は不潔、不衛生とは無関係です。
- 子どもに多く見られ、保育所や学校で集団発生することがあります。
- アタマジラミから病気がうつることはありません。
アタマジラミの成虫
アタマジラミは卵・幼虫・成虫の順に成長します。成虫は1か月程度生き、一生の間に50個から150個の卵を産みます。羽はなく、飛ぶことはもちろん跳ねることもありません。人の体から離れると7時間から72時間しか生きられません。
アタマジラミの卵と幼虫
卵は髪にしっかりと固着しており、なかなか動きません。卵は耳の周囲やえりあしにかけて多く付着しています。ヘアーキャストや皮脂と間違えやすいので注意してください。
アタマジラミの駆除方法
- 毎日洗髪する 成虫や幼虫は普通のシャンプーで髪の根元(頭皮)から毛先まで丁寧に洗髪すれば洗い流せます。卵は取り除くことはできませんが、卵は一週間程度で幼虫になるので、毎日洗髪をしていればアタマジラミを除去できます。念のため、10日間毎日洗髪を行いましょう。なお、子ども自身による洗髪では洗い方が不十分になりやすいため、大人が洗髪してあげましょう。
- 髪をクシでとかす 専用のスキグシ(すきぐし、梳き櫛)を用いて髪をとかすと卵、幼虫、成虫を取り除くことができます。髪の根元から毛先に向かってとかすと卵、幼虫、成虫を発見、除去しやすくなります。スキグシがない場合にはできるだけ目の細かいクシで代用しましょう。なお。髪をとかす際に使用したスキグシや衣類は洗浄(洗濯)してください。
- 身の回りのものの共用を避ける アタマジラミは頭髪に触れたものから他の人へうつることがあります。クシ、タオル、帽子、衣類、シーツ、枕カバー等頭髪に触れるものは専用とし、共用は避けてください。また、これらのものは続けて使用せず、洗えるものは毎日洗って使用しましょう。
- その他 シラミ駆除医薬品(有効成分としてフェノトリンを含むもの)を使用する、髪を短くする、など
パンフレット
詳しい説明をPDFファイルでご紹介していますので、ダウンロードしてお読みください。
お問い合わせ
生活衛生課 環境衛生係
電話:03-5722-9502
ファクス:03-5722-9367