更新日:2019年1月25日
クリーニングは日ごろよく利用するサービスですが、トラブルも少なくありません。単に店側の過失だけでなく、衣類製造者や販売店、消費者の着用の仕方や日常の取扱いの問題等原因はさまざまで、ケースにより対応も異なります。受付・受取時の相互確認と信頼できるクリーニング店の選択が、トラブルを防ぐ最大のポイントです。
背広上下をクリーニングに出したが、ズボンを紛失された。
(結果)通常一対で着用するものであり、上下セットで依頼していたので、スーツとしてクリーニング事故賠償基準の対象となり補償された。
春先に上着をクリーニングに出し、ビニール袋に入れたまま保管。冬に着用してみたらシミが出ていた。
(結果)受け取った日から6か月以上経過していたため、クリーニング事故賠償基準の対象にならなかった。
4、5年前に購入した合成皮革の上着をクリーニングに出したら、合成樹脂コーティングがはがれてしまった。
(結果)テストの結果、合成樹脂の経年劣化によるとの判断で、この場合は補償の対象にならなかった。
クリーニング業界では、クリーニングトラブル解決のための基準として「クリーニング事故賠償基準」を定めています。この基準は、原則Sマーク(注1)とLDマーク(注2)を表示したクリーニング店に適用されます。加盟店以外でも、この基準を参考に交渉するといいでしょう。
(注1)Sマークは、厚生労働大臣が認可した「クリーニング業の標準営業約款」に基づいて営業をしているクリーニング店のマーク
(注2)LDマークは、各都道府県のクリーニング生活衛生同業組合加盟店のマーク
クリーニング店を選ぶ目安やSマーク、LDマークの説明、クリーニング事故賠償基準などが掲載されています。
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