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平和の大切さを身近に感じよう
区内には、平和を願って設置された記念碑などがあります。ぜひお立ち寄りいただき、平和の大切さを身近に感じてみませんか。
目黒区民センター公園内
めぐろ平和の鐘
人間国宝で名誉区民の鋳金家、故・香取正彦氏の作品で、広島平和の鐘、カナダ・バンクーバー市の平和の鐘と同型の、いわば三姉妹に当たる梵鐘です。
昭和60年に目黒区が平和都市宣言をした記念として、香取氏から寄贈された梵鐘を「めぐろ平和の鐘」と命名し、世界の恒久平和と区民の限りない幸せを祈念して区民センター公園に設置しました。
香取氏は、戦時中の金属供出で全国からたくさんの鐘が失われたことを悲しみ、戦後は平和の願いを込めた鐘を作り続け、昭和52年に人間国宝に指定されました。
平和祈念の彫像「花の影」
彫塑家、故・朝倉文夫氏が、大正11年第4回帝展に出品した作品です。陽の光を全身に浴びて、大空に向かって伸びやかに両手を差し出す姿は、まさに普遍的な平和のシンボルにふさわしいものです。
朝倉氏及び「めぐろ平和の鐘」の作者・香取氏の各遺族、朝倉彫塑館のある台東区のご厚意により、世界の恒久平和と区民の限りない幸せを祈念し、区の平和の象徴として、平成2年に区民センターに設置しました。
朝倉氏は、昭和23年に文化勲章受賞、26年に文化功労者となり、近代彫塑界に大きな足跡と影響を残しました。
被爆二世樹木「アオギリ」「カキ」
アオギリの木
カキの木
広島で被爆したアオギリ、長崎で被爆したカキの木が、それぞれ焦土の中で再び芽を吹き成長しました。この被爆二世樹木は、被爆したアオギリ、カキの木から採取した種子を育てて苗木としたものを、被爆者の慰霊と平和を祈念して、目黒区の被爆者団体「萠友会」が区民センター公園内に植樹したものです。
平和の象徴のひとつとして、これからも大切に育てていきます。
平和の壁画「つなげよう 平和な未来への願い」
壁画アーティスト「ミヤザキケンスケ」氏が制作した、世界の平和を願う壁画で、令和5年5月27日に完成しました。
この壁画は、目黒区に大使館を置き、ウクライナ避難民の受入れを行っているポーランド共和国の広報文化センターと目黒区が協力し、目黒区民センターから世界平和への願いを発信するため、ミヤザキ氏へ壁画の制作を依頼したものです。
ミヤザキ氏は、以前、ウクライナ・マリウポリに平和を表現した壁画を制作しましたが、ロシアの侵攻で破壊されてしまったという経緯もあり、このプロジェクトに協力してくださいました。制作には、多くの児童、そして大人たちも筆入れし、共に平和へのメッセージを込めました。
所在地
目黒区目黒二丁目4番36号 目黒区民センター
最寄り駅
JR山手線・東急目黒線・都営三田線・東京メトロ南北線 目黒駅から徒歩10分
中目黒しぜんとなかよし公園内
平和の石
国際平和年の昭和61年、目黒区職員と広島市職員の交流がきっかけで、被爆した広島市庁舎の階段の一部が荒木武市長(当時)のメッセージとともに寄贈されました。
区ではこれを核兵器廃絶と平和を願う区民の心を表すものとして「平和の石」と命名し、設置しています。
荒木武市長(当時)からのメッセージ
目黒区民の皆さんへ
この度、目黒区長からの要請により、被爆庁舎の階段の石をお送りします。
この石が、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現という、広島の悲願を訴える生き証人として、目黒区民の皆さんと共に生き続けることを願っています。
昭和61年2月5日
広島市長 荒木 武
所在地
目黒区上目黒二丁目19番18号 中目黒しぜんとなかよし公園
最寄駅
東急東横線・東京メトロ日比谷線 中目黒駅から徒歩5分
常圓寺
被爆子育て地蔵尊
目黒区八雲にある常圓寺の境内には、顔だけが石にはめ込まれたお地蔵さまがあります。元々このお地蔵さまは、広島の原爆ドーム近くにある西蓮寺というお寺で子育て地蔵として親しまれていました。
1945年8月6日8時15分、広島市は原爆で破壊され、爆風によりこのお地蔵さまは倒れた塀の下敷きとなり、胴体はばらばらになったものの、奇跡的にやさしいお顔だけが残りました。
その後、お地蔵さまを被爆の生き証人として譲り受けた目黒区在住の方が東京に持ち帰り、1952、3年頃に常圓寺に託されました。そうしたご縁で、現在も毎年8月6日に常圓寺では法要が営まれています。
所在地
目黒区八雲一丁目2番10号 小杉山 常圓寺
最寄り駅
東急東横線 都立大学駅から徒歩5分
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