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更新日:2023年3月1日

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令和4年度目黒区における「学校評価アンケート」「園評価アンケート」実施結果

目黒区では、各学校・園が家庭や地域などとの連携を深めながら、魅力と活力ある教育活動を展開し、区民に信頼される学校づくりを一層推進していくため、「保護者による学校・園評価アンケート」「児童・生徒による学校評価アンケート」「地域による学校・園評価アンケート」「教職員による学校・園評価アンケート」を実施し、区全体で統一的な評価を行っています。
ここでは、全校・園を対象にした共通設問の結果をお知らせします。

小学校では

1 保護者による学校評価

概要

回収率は、約84パーセントであり、令和3年度と比べ約8ポイント増加しました。
肯定的な回答の割合は、共通設問(16問)のうち11問が、令和3年度と比べ増加しており、特に小・中連携教育についての設問について約15ポイント増加しました。

課題等

設問15「小・中連携教育」について、保護者の肯定的な回答の割合は増加しましたが、「判断できない・分からない」と回答した割合は、他の項目と比べて高いことから、引き続き、学校だよりや学校ホームページ等を活用し、分かりやすく情報を発信するよう、各学校に周知することが課題であると言えます。
現に、小・中連携教育に係る取組は、全ての中学校区で小・中連携子ども育成プランを作成し、計画的に取り組んでいます。具体的には、年3日以上の「小・中連携の日」を設定し、授業研究や交流会、さらにいじめ問題を考えるめぐろ子ども会議等を行っています。

2 児童による学校評価

概要

低学年・高学年とも、共通設問(12問)のうち全てにおいて、87パーセント以上の肯定的な回答が寄せられ、全体を通して、良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

  • 低学年児童から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問1の「学校は、楽しいですか」でした。この設問には、約89パーセントの児童が肯定的な回答を寄せていますが、さらに、児童一人ひとりが「学校が楽しい」と感じられるよう、学級経営の充実を図るとともに、学校行事や各教科の質的改善が課題であると言えます。
  • 高学年児童から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問10の「あなたは、学校でたくさん運動したり、健康に気を付けたりして生活していますか」でした。この設問には、約87パーセントの児童が肯定的な回答を寄せていますが、引き続き、各学校において「めぐろ ここカラダ月間」の設定及び「めぐろ ここカラダリーフレット」等の活用を通して、家庭と連携を図りながら、系統的な健康の保持増進及び体力向上を図っていくことが課題であると言えます。

3 地域の方による学校評価

概要

共通設問(9問)のうち、令和3年度と比べ肯定的な回答が増加している設問は5問あり、全体を通して、概ね良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

地域の方から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問12の「学校は秩序があり、子どもたちは落ち着いて学習しているか」でした。この設問には、約68パーセントの地域の方が肯定的な回答を寄せていますが、他の項目と比べて低く、さらに児童が学ぶ学習環境を改善したり、学校公開等をとおして学校の取組を情報発信したりしていくことが課題であると言えます。

4 教職員による学校評価

概要

共通設問(18問)のうち16問が、85パーセント以上の肯定的な回答でした。そのうち、15問は90パーセント以上の肯定的な回答があり、全体を通して、概ね良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

設問12の「学校は秩序があり、子どもたちは落ち着いて学校生活を送っている」の肯定的な回答の割合は、令和3年度と比べ、8.9ポイント減となっています。これは、特に、今年度、小学校において発生している教員の欠員状況が指導体制等へ大きく影響している学校が多く、課題のある学級の支援に多くの教員が関わっていることから、そのような状況が数値に表れているものと捉えています。教員の欠員に対しては、区独自の補助的教員である学習指導講師や学習指導員を適時適切に活用し、子どもたちの学校生活への影響が極力生じることのないよう努めていくことが課題であると言えます。

中学校では

1 保護者による学校評価

概要

回収率は、約78パーセントで、令和3年度より約20ポイント増加しました。
肯定的な回答の割合は、共通設問(16問)のうち15問が、令和3年度と比べ増加しており、特に、設問15「小・中連携教育」が小学校と同様に、約15ポイント増加しました。

課題等

保護者から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問9の「学校は、ICT機器(学習用情報端末等)の活用により、分かりやすい授業の実施や子どもの学びの意欲の向上に取り組んでいる」でした。学習用情報端末の活用について、各学校では「ICT活用推進リーダー」を中心とした校内研修を充実させ、教員のICT活用能力の向上を図っています。今後は、学校公開等において、学習用情報端末を活用した授業の中で、子どもたちが意欲的に取り組む姿を見ていただくなど、活用の様子を積極的に発信することが課題であると言えます。

  • 「ICT活用推進リーダー」とは各学校におけるICT機器を活用した授業の推進を図る中核となる教員のこと。

2 生徒による学校評価

概要

共通設問(13問)全てにおいて、87パーセント以上の肯定的な回答が寄せられました。その内、10問は90パーセント以上の肯定的な回答が寄せられ、且つ、令和3年度と比べて減少した項目はないことから、全体を通して、概ね良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

生徒から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問6の「あなたは、学校の教育目標や学年目標などについて、理解していますか」でした。この設問には、約87パーセントの生徒が肯定的な回答を寄せていますが、生徒に学校の教育目標や学年目標など、学校教育を通して目指す生徒像を分かりやすく伝えるとともに、目標を意識して学習できるよう指導・支援していくことが課題であると言えます。

3 地域の方による学校評価

概要

共通設問(9問)全てにおいて、令和3年度よりも肯定的な回答が増加しており、全体を通して、概ね良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

地域の方から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問12の「学校は秩序があり、子どもたちは落ち着いて学習しているか」でした。この設問には、約70パーセントの地域の方が肯定的な回答を寄せていますが、学校の学習環境や生活指導を充実させるとともに、学校公開等で生徒の様子を伝えることが課題であると言えます。

4 教職員による学校評価

概要

共通設問(18問)全てにおいて、80パーセント以上の肯定的な回答が寄せられました。その内、17問は90パーセント以上の肯定的な回答が寄せられており、全体を通して、概ね良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

教職員の最も多かった肯定的ではない回答は、設問18の「学校は、校務支援システムの活用や「チーム学校」を意識した業務分担等により、組織的に業務の効率化・最適化を目指して取り組んでいる」でした。この設問には、約80パーセントの教職員が肯定的な回答をしています。教員の働き方改革については、保護者や地域の方々に、一定の理解を得ているところですが、改めて学校の働き方改革の趣旨をご理解、ご協力いただきながら、「目黒区立学校・園における働き方改革実行プログラム」(令和5年2月改定)に基づく取組を、さらに一段進めていくことが課題であると言えます。

幼稚園・こども園では

1 保護者による学校評価

概要

回収率は、約99パーセントでした。
共通設問(15問)全てにおいて、90パーセント以上の肯定的な回答が寄せられました。そのうち、95パーセント以上の肯定的な回答は13問あり、全体を通して、良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

保護者から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問15の「園は、小学校との連携を図り、子どもたちを育成しようとしている」でした。この設問には、約91パーセントの保護者が肯定的な回答を寄せていますが、さらに、幼稚園・こども園と小学校の連携を充実させ、実施内容等について、園だよりや保護者会等で、より分かりやすく情報を発信することが課題であると言えます。

2 地域の方による学校評価

概要

共通設問(9問)のうち8問が、肯定的な回答が令和3年度と比べ増加しており、全体を通して、概ね良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

地域の方から最も多く寄せられた肯定的ではない回答は、設問4の「園の教育活動に協力的であり、円滑な連携が行えている」でした。この設問には、約68パーセントの地域の方が肯定的な回答を寄せていますが、新型コロナウイルス感染症の影響により地域との交流が実施できなかったことが肯定的な回答の割合が低い要因と考えられます。地域の方々との連携を再開し、連携したことについてより分かりやすく情報を発信することが課題であると言えます。

3 教職員による学校評価

概要

共通設問(17問)のうち、16問が95パーセント以上の肯定的な回答でした。全体を通して、良好と考えられる結果を得ることができました。

課題等

教職員の最も多かった肯定的ではない回答は、設問18の「園は、校務支援システムの活用や「チーム」を意識した業務分担等により、組織的に業務の効率化・最適化を目指して取り組んでいる」でした。この設問には、約87パーセントの教職員が肯定的な回答をしていますが、令和3年度と比べ5.8ポイント減少しています。若手教員が増えたため、その育成に時間をかけたり、行事や研究発表会等の準備に時間がかかったりしたことが影響しているものと捉えております。「目黒区立学校・園における働き方改革実行プログラム」(令和5年2月改定)に基づく取組をさらに一段進めていくことが課題であると言えます。

今後の取り組み

各学校・園では、本評価の結果を基に、自己評価や学校・園関係者評価を行い、次年度の教育課程を編成したり、経営方針を策定したりするなど、学校運営に生かしていきます。学校・園ごとの結果につきましては、各学校・園が「学校・園だより」等で公開しております。

今後も、「学校評価」「園評価」の改善に努め、学校・園と共に教育活動の充実・改善を図っていきますので、区民の皆様の学校・園評価へのご理解とご協力をよろしくお願いします。

お問い合わせ

教育指導課

ファクス:03-3715-6951