更新日:2023年4月28日

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桜守活動

めぐろサクラ再生プロジェクトと「桜守活動」

区内には地域の皆様に愛される多くの桜の風景がありますが、老齢化が進む多くの桜を保全し、後世に伝えていくためには、地域の皆様との協働が大切であると考えています。そこで、めぐろサクラ再生プロジェクトでは、区が行うサクラ保全事業と合わせて、地域の皆様と目黒の桜の風景を一緒に守っていく「桜守活動」の広がりにより、目黒のサクラ再生を目指しています。

目黒のサクラ保全事業だより(桜守活動編)(PDF:1,643KB)

地域の皆様と目黒の桜の風景を一緒に守っていく「桜守活動」について紹介したお便りです。


めぐろサクラ再生プロジェクトのイメージ

桜守(さくらもり)活動ってなに?

桜守活動とは、地域の方が日常的に桜を見守り、保全していくボランティア活動のことです。

主な活動とスケジュール例
花芽観察 PR活動 施肥(お礼肥)
水やり 除草 害虫駆除・予防
保護柵づくり 桜の観察 落ち葉清掃
施肥(寒肥) 樹名板づくり

参考例です。初めのうちは、できることから進めていきましょう。


花芽観察の様子


施肥作業体験の様子

桜守活動がスタートしました!

駒場野公園内の桜が踏圧により弱ってきていることから、令和3年10月3日(日曜日)に駒場野自然クラブの活動で桜の保全を行いました。参加者やボランティア団体の皆さまの協力のもと、8基の進入防止柵を作成し、桜の根周りに設置、根の保護を行いました。
作製した柵は、サクラ再生実行計画に基づき、公園の利用と桜の根の保護を両立させるため、必要に応じて動かせるよう可動式となっています。柵に使用した材は、ボランティア団体が園内の木を維持管理のために伐採したものです。


柵の作成の様子


設置後の様子

桜守活動について学びたい!

目黒のサクラ保全事業報告会

毎年3月にサクラ保全事業報告会を開催し、事業の取組報告と樹木医による桜守活動についての講演や活動体験を行っています。

桜守活動体験会

桜に関する知識を身につけ、より桜守活動に親しんでいただけるよう、駒場野公園などで講師を招いた桜守活動体験会を年に数回開催します。めぐろ区報などで参加者の募集をしますので、ぜひご参加ください。


花芽観察の体験(R4)

令和4年度桜守活動体験会(第1回)を開催しました

開催日

令和4年5月22日(日曜日)

会場

駒場野公園

講師

NPO法人東京樹木医プロジェクト 四戸香織氏

内容

桜守活動の意義・事例紹介、桜の害虫の解説、公園内の桜への施肥作業体験

講師が解説する様子

東京近郊の桜守活動についてご紹介いただきました。千代田区さくら再生事業、名勝小金井桜の会、上野桜守の会、上北沢桜並木会議を例に、桜守活動の意義や活動内容を学びました。
気を付けたい桜の害虫として、コスカシバとクビアカツヤカミキリについて、その特徴や対策について解説いただきました。
目黒区ではクビアカツヤカミキリ被害は報告されていません。地域の皆様の日頃の見守り、気づきによって目黒区の桜は守られるとお話しいただきました。

東京都環境局「クビアカツヤカミキリの被害が発生・拡大しています!」

施肥作業体験の様子

公園内の桜への施肥作業を体験しました。最初に講師から施肥の効果、手順の説明を受けました。地表浅く張っている桜の根に空気と栄養を与えることで樹勢の回復が期待できます。
二人一組になり、ダブルスコップを用いて空気穴を開け、空気穴への落ち葉堆肥の敷き詰め、最後に水やりをしました。

令和4年度桜守活動体験会(第2回)を開催しました

開催日

令和4年10月8日(土曜日)

会場

駒場野公園

講師

NPO法人東京樹木医プロジェクト 四戸香織氏、美濃又哲男氏

内容

樹木医体験(樹木の健康診断カルテ作成)

講師が診断のポイントを解説する様子

樹勢の良い樹木、悪い樹木を見ながら、講師から診断のポイントを解説いただきました。葉の量や枯れ枝の有無、木の肌の状態など6つの項目をもとに樹木の元気度を判定しました。

参加者が診断カルテを作る様子

グループを組み話し合いながら、各自で診断カルテを作りました。
各自で診断した桜の状態など、診断結果についてディスカッションしました。また、診断結果の良くない桜にはどのような手当てをすれば良いか、皆さんで考えました。

令和4年度桜守活動体験会(第3回)を開催しました

開催日

令和5年1月29日(日曜日)

会場

駒場野公園

講師

駒場野ホタルの会、森のみどり人すと(駒場野公園公園活動登録団体)

内容

桜の根を保護する可動式柵の作製


駒場野ホタルの会から雑木林の説明
「里山の雑木林は人の手が入ってこそ維持できる環境です。「そだ」は公園内で発生した剪定枝を利用していて、里山環境を守る柵の役割があり、いきものの住みかにもなります。」と開園当初から駒場野公園の里山環境を守り育てる活動を行っている駒場野ホタルの会から里山やそだについて説明がありました。

みんなで地面の固さを確認
駒場野公園には、地面の踏み固められ根が弱っている桜があります。駒場野公園では、サクラ再生実行計画に基づいて、人の利用が多い広場で、桜の根を守る可動式の柵を設置しています。これまで設置した可動式の柵は、公園ボランティアや近隣の高校、駒場野自然クラブなど地域のみなさんで協力して作製したものです。

土台の上にのせる「そだ」を縄で縛る
駒場野ホタルの会と森のみどり人の皆さんのご指導のもと、公園内で発生した伐採材や剪定枝(そだ)を活用した、可動式の柵を作製しました。参加者からは「木ってこんなに重いんですね!」と驚きの声も。

作った柵を桜の根回りに設置
完成した柵を、参加者のみなさんで桜の根回りに設置しました。

桜守活動を始めるためには?

駒場野公園で桜守活動がスタートし、今後は区内全体に広げていきたいと考えています。体験会で桜に関する知識を身につけ、ボランティア団体として仲間と一緒に桜守活動を始めてみませんか。
地域の皆様に愛される目黒の桜の風景を区と地域の皆様で後世に伝えていきましょう。

関連するページ

公園でのボランティア活動に参加しませんか

目黒区の公園では身近なみどりを守り、きれいで豊かな環境をつくるために、さまざまなボランティア団体(公園活動登録団体など)が活動しています。ボランティア団体は、活動に必要な資器材の貸与などの支援を区から受けることができます。

お問い合わせ

みどり土木政策課

ファクス:03-3792-2112