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めぐろサクラ再生プロジェクトの取り組み
目黒区内の公園や緑道、道路緑地などには約2,200本の桜がありますが、老齢化や環境の変化により、樹勢の低下や倒木などが懸念されています。桜の保全や更新の取り組みが必要となっていることから、目黒区では平成26年3月に目黒のサクラ基金を設立し、皆様からいただいたご寄付を活用して目黒の桜の風景を後世に伝えていくため、「めぐろサクラ再生プロジェクト」として目黒のサクラ保全事業や桜守活動の支援を行っています。
めぐろサクラ再生プロジェクトのイメージ
目黒のサクラ再生に向けて
目黒のサクラ保全事業の流れ
目黒のサクラ保全事業だより(第4号)(PDF:4,352KB)
目黒のサクラ保全事業だより(第3号)(PDF:3,105KB)
目黒のサクラ保全事業だより(第2号)(PDF:2,074KB)
目黒のサクラ保全事業だより(第1号)(PDF:2,602KB)
目黒のサクラ保全事業の取り組みについてご紹介しているお便りです。
樹木診断を行います
目黒のサクラ保全事業では、樹木医による「樹木診断」を行い、個々の桜の健康状態を確認しています。
こちらのページでは、目黒のサクラ保全事業で行っている樹木診断の取組状況をご覧いただけます。
樹木診断の種類と手順
桜の状態を樹木医が診断し、桜の診断表(個別カルテ)を作成します。診断に基づき、空洞などがある場合には、機器診断を行います。機器診断の結果、倒木の危険性が高いものは伐採を行う場合もあります。
(注記)令和3年度に東京都建設局街路樹診断マニュアルが改訂され、「精密診断」が「機器診断」に名称変更されています。
初期診断
倒木などの危険性の高い樹木を迅速に発見し、適切な処置を行うとともに専門診断(外観診断・機器診断)の必要な樹木を抽出するために行います。
外観診断
樹木を目視や木槌等の簡易的な器具用いて、幹や枝の健康状況を初期診断よりも詳しく診断し、機器診断が必要な樹木を抽出します。
機器診断
専門の腐朽診断機器(レジストグラフ等)を用いて樹木内部の空洞率を測定します。
レジストグラフは、直径1.5ミリメートルの細いキリを樹幹へ貫入し、キリにかかる抵抗をもとに波形グラフとして記録します。抵抗が大きい場合、樹木は健全で、抵抗が小さい場合やほとんどない場合は樹幹に空洞や腐朽がある恐れがあります。
サクラ再生計画を作成しました
目黒のサクラ保全事業では、桜の保護・植替えについて、地域の方のご意見や樹木医等の専門家の意見を取り入れながら地域に合ったサクラ再生実行計画を作成しています。
こちらのページでは、これまで作成した目黒のサクラ再生実行計画をご覧いただけます。
目黒川(ソメイヨシノ)(将来像)
呑川本流緑道(コヒガン、コシノヒガン)(将来像)
目黒のサクラ再生実行計画の作成状況
平成28年度
- 碑さくら通り
- 田向円融寺通り
- 碑文谷五丁目緑地
平成29年度
- 目黒川緑地帯
- 児童遊園
平成30年度
- 立会川緑道
- 呑川本流緑道
令和元年度
- 呑川柿の木坂支流緑道
- 呑川駒沢支流緑道
令和2年度
- 駒場野公園
- 九品仏川緑道
令和4年度
- 碑文谷公園
- 区立公園
桜の保護・植替えを進めていきます
桜の再生計画に基づき、保護・植替えを進めていきます。
桜は日当たりを好む植物です。日当たりを良くすることや、土壌改良等により桜の保護を行います。また、計画的に植替えを進めていきます。
こちらのページでは、目黒のサクラ保全事業で行っている桜の保護・植替えの取り組みについてご覧いただけます。
知っていますか?桜の性質
日当たりを好む木です
- 桜は日当たりを好む代表的な樹種です。
- 根の張りが浅く土壌の環境に影響を受けやすい木です。
- 桜は、根が浅く、広く張る樹種です。地面の近くに多くの根を伸ばすことにより、生育に必要な酸素を吸収しています。そのため土が締まって硬くなったり、根元周りに多量の土が被されると呼吸ができなくなり、樹勢が低下します。
腐朽しやすい木です
- 桜は幹や枝の切り口から、腐朽菌が侵入しやすい樹種です。
- 太い枝を切断すると、その切口が治るまでに時間がかかり、きのこや腐朽菌が侵入するきっかけになり、腐りやすくなってしまいます。
- 腐朽しにくいように、切口に薬剤等を塗布します。
病気や虫がつきやすい木です
- 桜は虫や病気に侵されやすい樹種です。
- 特にまとまって植えられている街路樹では病虫害の被害を受けやすく、虫の大量発生や病気の蔓延が起こりやすい樹種です。
桜の保護(基本剪定)を行っています
目黒区内の桜は、老齢化や環境の変化による樹勢の低下や倒木・枝折れなどが懸念されています。
そこで、令和5年度から7年度の3か年にかけて、倒木や枝折れの危険性を低減するため、街路樹(目黒川等)や緑道の樹勢の悪い桜を対象に、枝葉を大きく剪定し樹木の形を整える基本剪定を行っています。なお、目黒川沿いの桜は他と比べて樹勢が悪いため、基本剪定に加えて樹勢回復を実施しています。
枝葉を大きく剪定し、樹木の形を整え、新しい枝を再生させます。
桜の保護(樹勢回復)を行っています
桜の根の呼吸や成長を助け健全な生育を促すため、固くなった土壌を改善する樹勢回復の作業を行っています。
固くなった土壌に穴を掘り、ノズルで空気を送り込むことで土壌を柔らかくして根の呼吸や成長を助けるとともに、穴に土壌改良剤や肥料を入れ、根の健全な生育を促します。
桜の植替えを行っています
樹木診断により倒木の危険があると判断された桜については、安全確保のために伐採を行っています。伐採した桜は切り株でしばらく置くことで抜根しやすくなるため、すぐに掘り起こさず1年から2年置いてから抜根しています。サクラ再生実行計画に基づいた品種や植栽間隔で桜の植替えを行っています。
伐採の様子
植替えの様子
目黒のサクラ保全事業報告会を開催しています
令和5年度目黒のサクラ保全事業報告会の様子
こちらのページでは、過去に開催した目黒のサクラ保全事業報告会の内容をご覧いただけます。
ふるさと目黒の桜を後世に伝えていくために「目黒のサクラ基金」
目黒のサクラ基金にご協力ください
積雪により倒木した桜
なぜ桜の保護・植替えが必要なの?
区内の公園や緑道、街路樹などには約2,200本の桜があります。今後、老齢化や生育環境の変化により、樹勢が衰え、枝折れや倒木が懸念されることから、保護や植替えなどの取り組みが必要となっています。1本の桜を植え替えるためには、伐採や抜根、植替えなどに約100万円かかります。
こちらのページでは、目黒のサクラ基金への寄付方法や寄付金の使い道などをご覧いただけます。
桜守活動を支援しています
桜守活動とは、地域のかたが日常的に桜を見守り、保全していくボランティア活動のことです。桜を保全していくためには、地域の皆様の参加が大きな力になります。桜に関する知識を身につけ、より桜守活動に親しんでいただけるよう、講師を招いた講座や体験会を駒場野公園などで開催しています。
こちらのページでは、桜守活動の内容や活動体験についてご紹介しています。
桜の種とり(R5桜守ボランティア養成講座)
桜の根の保護柵修繕(R5桜守ボランティア養成講座)
関連するページ
令和5年2月から、目黒デジタルアーカイブ100の新しいコンテンツとして「目黒の桜」がオープンしました。目黒区の桜をパソコンやスマホ上でお散歩感覚で楽しんだり、桜の開花状況やお気に入りの桜を投稿できるコンテンツとなっています。
お問い合わせ
電話:03-5722-9745
ファクス:03-3792-2112