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桜の保護・植替え
目黒のサクラ保全事業では、サクラ再生実行計画に基づき、桜の保護・植替えを進めています。
桜は日当たりを好む植物です。日当たりを良くすることや、土壌改良等により桜の保護を行っています。また、計画的に植替えを進めていきます。
知っていますか?桜の性質
日当たりを好む木です
- 桜は日当たりを好む代表的な樹種です。
- 根の張りが浅く土壌の環境に影響を受けやすい木です。
- 桜は、根が浅く、広く張る樹種です。地面の近くに多くの根を伸ばすことにより、生育に必要な酸素を吸収しています。そのため土が締まって硬くなったり、根元周りに多量の土が被されると呼吸ができなくなり、樹勢が低下します。
腐朽しやすい木です
- 桜は幹や枝の切り口から、腐朽菌が侵入しやすい樹種です。
- 太い枝を切断すると、その切口が治るまでに時間がかかり、きのこや腐朽菌が侵入するきっかけになり、腐りやすくなってしまいます。
- 腐朽しにくいように、切口に薬剤等を塗布します。
病気や虫がつきやすい木です
- 桜は虫や病気に侵されやすい樹種です。
- 特にまとまって植えられている街路樹では病虫害の被害を受けやすく、虫の大量発生や病気の蔓延が起こりやすい樹種です。
桜の保護(樹勢回復)を行っています
桜の根の呼吸や成長を助け健全な生育を促すため、固くなった土壌を改善する樹勢回復の作業を行っています。
固くなった土壌に穴を掘り、ノズルで空気を送り込むことで土壌を柔らかくして根の呼吸や成長を助けるとともに、穴に土壌改良剤や肥料を入れ、根の健全な生育を促します。
1.圧縮空気を噴射させ、穴を掘ることで、固まった土をほぐします
専用の機械を用いて、直径3センチメートル程度の大きさの穴を深さ0.5メートル掘ります。空気の力で穴を掘るので、根を傷つける心配がありません。

作業中の様子

イメージ図
2.空けた穴に肥料を入れて、土の状態を良くします
桜の周りに穴を掘り、肥料と多孔質の土を土壌改良材として投入します。

作業後の様子

イメージ図
樹勢回復の取組状況
令和4年度
- 目黒川10本
- 碑文谷公園14本
- さくらの里街かど公園1本
- 下二児童遊園1本
桜の植替えを行っています

伐採の様子(菅刈公園)
樹木診断により倒木の危険があると判断された桜については、安全確保のために伐採を行っています。
大きな桜は、クレーンを用いて上から少しずつ切っていきます。
大きな桜は、クレーンを用いて上から少しずつ切っていきます。

空洞化した桜(立会川緑道)
倒木の危険があると判断され伐採した桜の幹内部には、空洞がある場合があります。

抜根の様子(立会川緑道)
伐採した桜の切り株は、すぐに掘り起こさず1年から2年置くことで抜根しやすくなります。

植替えの様子(立会川緑道)
サクラ再生実行計画に基づき、植替えを行っていきます。
令和4年度までに、目黒川や田向円融寺通り、碑さくら通り、立会川緑道などで合計32本の植替えを行いました。
令和4年度までに、目黒川や田向円融寺通り、碑さくら通り、立会川緑道などで合計32本の植替えを行いました。
工事の取組状況
平成27年度 | 伐採工事:街路樹17本 |
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平成28年度 | 伐採工事:街路樹11本、緑道2本 |
抜根工事:街路樹1本 | |
平成29年度 | 伐採工事:街路樹2本、公園2本 |
抜根工事:公園・緑道11本 | |
平成30年度 | 伐採工事:公園・緑道8本 |
抜根工事:街路樹13本、緑道3本 | |
植替工事:街路樹12本 | |
令和元年度 | 伐採工事:街路樹2本、公園・緑道10本 |
抜根工事:街路樹7本、緑道2本 | |
令和2年度 |
伐採工事:街路樹7本、公園・緑道5本 |
抜根工事:公園・緑道4本 | |
植替工事:街路樹2本、公園・緑道5本 |
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令和3年度 | 伐採工事:街路樹9本、緑道2本 |
抜根工事:街路樹6本、緑道3本、児童遊園1本 | |
植替工事:街路樹2本、緑道3本、児童遊園:1本 | |
令和4年度 | 伐採工事:街路樹4本、緑道5本 |
抜根工事:街路樹10本、緑道2本 | |
植替工事:街路樹5本、緑道2本 |
お問い合わせ
電話:03-5722-9745
ファクス:03-3792-2112