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樹木診断
目黒のサクラ保全事業では、まず最初に樹木医による「樹木診断」を行い、個々の桜の健康状態を確認しています。倒木の危険のある桜を把握したり、診断の結果をサクラ再生実行計画に反映したりして、桜の保全・更新に取り組んでいます。
公園や緑道、道路緑地などのすべての桜は、一度診断を行いました。最初の診断からおよそ5年経過した令和2年度からは、2巡目の樹木診断を行っています。
樹木診断とは
桜の状態を樹木医が診断し、桜の診断表(個別カルテ)を作成します。診断に基づき、空洞などがある場合には、機器診断を行います。機器診断の結果、倒木の危険性が高いものは伐採を行う場合もあります。
樹木診断の種類と手順
初期診断
倒木などの危険性の高い樹木を迅速に発見し、適切な処置を行うとともに専門診断(外観診断・機器診断)の必要な樹木を抽出するために行います。
外観診断
樹木を目視や木槌等の簡易的な器具用いて、幹や枝の健康状況を初期診断よりも詳しく診断し、機器診断が必要な樹木を抽出します。
機器診断
専門の腐朽診断機器(レジストグラフ等)を用いて樹木内部の空洞率を測定します。
レジストグラフは、直径1.5ミリメートルの細いキリを樹幹へ貫入し、キリにかかる抵抗をもとに波形グラフとして記録します。抵抗が大きい場合、樹木は健全で、抵抗が小さい場合やほとんどない場合は樹幹に空洞や腐朽がある恐れがあります。
樹木診断の取組状況
平成27年度 | 初期診断:街路樹1,015本 |
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外観診断:街路樹191本、児童遊園2本 | |
精密診断:街路樹93本、公園・緑道37本、児童遊園2本 | |
平成28年度 | 外観診断:公園・緑道41本 |
平成29年度 | 外観診断:児童遊園24本 |
精密診断:公園・緑道96本、児童遊園11本 | |
平成30年度 | ― |
令和元年度 | ― |
令和2年度 |
外観診断:街路樹201本、公園・緑道17本、児童遊園5本 |
精密診断:街路樹49本、公園・緑道8本 | |
令和3年度 | 外観診断:街路樹220本、公園2本 |
精密診断:街路樹28本、公園・緑道18本 | |
令和4年度 | 外観診断:街路樹404本 |
機器診断:街路樹46本、公園・緑道13本 | |
令和5年度 | 外観診断:街路樹174本、公園・緑道137本 |
機器診断:街路樹33本、公園・緑道15本 |
(注記)令和3年度に東京都建設局街路樹診断マニュアルが改訂され、「精密診断」が「機器診断」に名称変更されています。
樹木診断見学会を開催しました(菅刈公園・目黒川沿川 平成27年6月24日)
菅刈公園と目黒川沿いで桜の樹木診断見学会を開催しました。
初夏の晴天に恵まれ、目黒のサクラ基金の寄付者等15名の参加者が出席しました。
初期診断を見学する様子(菅刈公園)
樹木医の先生から桜の外観診断について講義を受け、木槌で叩いた音の違いから桜の幹内部の空洞を診断する様子や、先の尖った鋼棒を刺し、地中に埋まっている根本部分の異常の有無を診断する様子を見学しました。また、樹木が腐る原因となる、きのこの発生状況も確認しました。
枯枝など確認する様子(目黒川沿川)
精密診断を見学する様子
レジストグラフは幹にごく細いドリルを貫入し、その抵抗値の変化をグラフ化して腐朽部分を判定するものです。グラフの様子から幹の腐朽状態を参加者の皆様と見学しました。
樹木診断見学会を開催しました(田向公園・碑さくら通り 平成27年6月26日)
田向公園と碑さくら通りで桜の樹木診断見学会を開催しました。
当日は天気が危ぶまれましたが、近隣にお住まいのかたや目黒のサクラ基金の寄付者の10名の参加者が出席しました。
診断方法の説明を受ける様子(田向公園)
樹木診断の見学をする様子(田向公園)
2日間で25名の出席者にご参加いただき、実際の樹木診断の様子を見学していただくことにより、地域の桜の現状や目黒のサクラ保全事業の内容についてご理解をいただくことができました。
また他地域で、桜保全にどのように地域のかたが関わっているかご紹介させていただきました。今後、桜保全活動に地域の皆様に積極的に関わっていただければと思います。
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