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誰もがありのままで、自分らしく生きるために 性的マイノリティーを正しく理解しよう (めぐろ区報 平成30年4月25日号に掲載した記事です)
あなたは、自分や家族が性的マイノリティー(性的少数者)ではないかと悩んだことがありますか。
性的マイノリティーとは、体の性と心の性が一致せず、自分の体の性に違和感を持ったり、恋愛や性愛の対象が同性または両性であったり、先天的に身体上の性別が不明瞭であるなどの人のことです。ただし、性のあり方は多様であり、これら以外の人や状態も含めて表す場合もあります。
区が実施した29年度「男女平等・共同参画に関する意識調査」では、「あなたは今まで、自分が性的マイノリティーではないかと考えたことはありますか」という問いに、2.6パーセントの人が「ある」と回答しています。また、「あなたは、性的マイノリティーという言葉を知っていますか」の問いで、「知っている」と回答した人は86.1パーセントという結果でした。
性的マイノリティーではないかと考えている人がいる一方で、まだ知らないという人も存在していることが分かります。
さらに、「どのような取り組みを行えば、性的マイノリティーの人たちが暮らしやすくなると思いますか」の問いには、啓発活動の充実や教育の推進などの意見がありました。
これらの調査結果から、まずは多くの人々に性的マイノリティーとは何かということを知ってもらう必要があると考えています。男女平等・共同参画センターの講座などの啓発事業を通して、今後も多様な性のあり方への理解促進を図っていきます。
また、性的マイノリティーのかたは、さまざまな偏見や差別によって、生きづらさを感じています。その内容は人によって異なりますが、性別によって分かれているトイレや服装などもその一例です。「性には男性、女性しかない」「恋愛対象は異性だけ」などの考えにとらわれていると、自分の何気ない言葉が、ほかの誰かを傷つける可能性があります。自分とは違うからと否定するのではなく、性には多様性があるという考えが広まれば、誰もがありのまま受け入れられ、自分らしく生きることができる社会が実現するのではないでしょうか。
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