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「いじめ」を見逃さないために (めぐろ区報 平成25年2月25日号に掲載した記事です)
平成25年2月
「いじめは、人間として絶対に許されない人権侵害である」という認識のもと、区教育委員会では、「いじめ」をなくすための子どもたち自身による取り組みの促進や、教職員に対する研修などを行っています。
こうした取り組みの一つに18年度から毎年、人権週間に合わせて11月から12月にかけて行われている「いじめ問題を考えるつどい」があります。2年前からは、区内10の中学校区ごとに、その地域の小・中学校の子どもたちが参加して行われています。「いじめのない学校をめざして」という共通テーマを基に、各中学校区でサブテーマを設定し、つどいに向けて子どもたち自身が工夫しながら活動するようにしています。
例えばある学校では、つどいの前に全学級でいじめ問題について話し合い、児童会や生徒会で意見を集約し、つどいに臨んでいます。また、ある学校では、つどいで話し合われたことを、つどいの後に全校集会などで報告したり、再度各学級などで話し合ったりしています。
このような取り組みを通して、子どもたちがいじめに関する感覚を研ぎ澄まし、いじめが起こらない環境を作るようにしています。
一方、教職員に対しては、研修などを通じて人権意識を高めていくようにしています。
その取り組みの一つとして、区教育委員会と学校が作成した「人権感覚チェックシート」が挙げられます。「友達同士のふざけている行為はいじめにつながる要素があることに留意し、いじめ防止に努めている」「いじめの原因が被害者にもあるような言動をしないようにしている」など、いじめに関することを含めた約40項目を各教職員がチェックし、自らの人権感覚について日常的な振り返りを行っています。
また、昨年11月には全教職員に対し、学校全体でいじめを見逃さないようにしていくように呼びかけました。
子どもも大人も、日常的にいじめについて考えることが大切です。一見小さなことだと思えることでも、その裏に潜む問題に気付く感覚を磨き、行動に移していくことが、いじめのない学校をつくることにつながると考えます。
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