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更新日:2023年4月6日

ページID:382

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人権啓発のとびら これでいいのですか? 「心の中にある差別意識」

意識調査から考えました

夫婦の会話風景の画像

夫婦の会話

夫「こんなに差別事件が起きているんだね」

妻「やっぱり差別意識があるからじゃない」

夫「それにしてもだんだん身内に近くなると付き合いをやめるなんて、そんなことないと思っていたけど…」

妻「でも意識調査からも明らかでしょ、自分には関係ないと思わないでよ」

わたしたちは考えます

「部落差別はもうなくなった」「自分は差別意識を持っていない」などという声がよく聞かれますが、実際はどうでしょうか。

目黒区が2018年に行った意識調査では、親しく付き合っている隣近所の人が同和地区出身とわかった場合に、「これまでどおりに付き合う」と答えなかった人が22.9パーセントいます。このことから、差別意識や偏見がいまだに根強く残っているということがいえるのではないでしょうか。

そして、身内の結婚相手が同和地区出身とわかった場合に、「これまでどおりに付き合う」と答えていない人は30パーセント以上にもなります。それが、自分の子どもの相手になると、結婚に「反対する人」「消極的な人」「態度を保留する人」が60パーセント近くにまで増えています。

これをみると、差別意識がないのではなく、普段はただ他人事のように思っている人も多く、隣近所の人から自分の身内、自分の子どもと、自分の身近になるにしたがって、偏見や差別意識が現れてくるといえるのではないでしょうか。

このような意識の変化は、日常の中で人権を意識しているかどうか、同和問題を理解しているかどうかなどによって異なってくるようです。そのため、同和問題を「正しく知る」ことが大切になるのではないでしょうか。

私たちは、普段「自分は差別しない」と考えていても、いざ身内の結婚といった身近な問題となった場合や自分の仕事と関わりが生じたとき、「みんなもしているから」とか「何かあっては」と差別に荷担してしまうことがあります。それはまた、親族や会社など自分の周囲に影響することを考えて、自らが差別する危険性を十分に持っています。

同和問題は決して他人事ではありません。私たち一人ひとりが正しく知り、自分で考え判断し行動していくことが、差別をなくしていくことにつながります。

パネルのダウンロード

心の中にある差別意識(PDF:553KB)

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