更新日:2025年3月18日

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エムポックス(旧名サル痘)

エムポックス(旧名サル痘)とは

エムポックスウイルスによって感染する病気です。エムポックスウイルスには大きく分けてクレードⅠとクレードⅡの2つの系統があり、クレードⅠはクレードⅡに比べて重症化や死亡の割合が高いことが知られています。

主な症状

1日から21日(多くは1週間以内)の潜伏期の後、発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1日から5日続き、その後、発疹が出現します。発疹は水ぶくれ(水疱)状になり、最後にはかさぶた(痂皮(かひ))になってはがれ落ちます。発疹は体だけではなく、口の中や陰部、目(角膜、結膜)にもできることがあります。
ただし、発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状がなく、急に発疹が出現する事例も報告されています。

主な感染経路

主に感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)や、患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合、患者が使用した寝具等に触れた場合などに感染します。

予防のポイント

海外での流行は、性的接触が主な感染経路でした。不特定多数との性交渉や、原因不明の発疹がある場合の性交渉は避けるようにしてください。
天然痘ワクチンが、ウイルスにさらされた後の発症の予防や重症化予防に有効とされています。
エムポックスと診断された場合や感染が疑われる場合は、サージカルマスクを着用し、水疱を含む皮膚病変はガーゼで覆うなど周りのひとにうつさないよう対策をしましょう。

エムポックスの治療

特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
国内では、利用可能な薬事承認された治療薬はありません。海外では、特異的治療薬として「テコビリマット」が承認されており、国内でも臨床研究が実施されています。

エムポックスの流行状況

流行状況については、東京都感染症情報センターの東京都の発生状況をご確認ください。

都内におけるエムポックスの流行状況

関連するページ

東京都感染症情報センター「エムポックス」

厚生労働省「エムポックスについて」

東京都保健医療局「エムポックスについて」

国立感染症研究所「エムポックスとは」

厚生労働省「感染症指定医療機関の指定状況」

お問い合わせ

感染症対策課 感染症対策係

ファクス:03-5722-9890