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更新日:2025年1月24日

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”総勢55人のハーモニー” 目黒南中学校の校歌音源収録に密着

12月1日(日曜日)、東京音楽大学中目黒・代官山キャンパスで、目黒南中学校(第七中学校と第九中学校の統合新校)校歌の吹奏楽音源の収録が行われました。
これまで、3回の校歌制作ワークショップを行い、歌手・作曲家の中西圭三さん、東京音楽大学教授の堀井勝美さんの協力のもと、七中と九中の生徒の皆さんで歌詞やメロディーを形にしてきました。

吹奏楽編曲や音源収録では、吹奏楽アカデミー主任の小串俊寿さん、編曲・指揮を担っていただいた星出尚志さん、当日の運営・演奏を担っていただいた木村圭太さんを初めとして、東京音楽大学吹奏楽アカデミーの指導教員の皆さんから全面的なご協力をいただきました。
編曲の方向性についての吹奏楽部顧問との打ち合わせや、星出尚志さんによる両校吹奏楽部への事前指導など、学校現場にも出向いてより良い作品、音源収録となるようにきめ細やかな配慮をしていただきました。

この日の収録に参加したのは、七中と九中の吹奏楽部に所属する15人の生徒と、東京音楽大学吹奏楽アカデミーの学生40人による大編成。午前中に楽器ごとのパート練習があり、午後は全体での音源収録。楽器を始めて1年、2年の中学生も多く、音楽のプロを目指す先輩たちの中に入り演奏するのは、緊張を隠し切れない様子でした(先輩たちも最初は緊張しますよね)。

マンツーマン指導のパート練習

楽器の持ち方指導から、吹く時の口の形、音のイメージの持ち方、部活動で行っている基礎練習のことなど、マンツーマンどころか中学生1人に対して音大生2、3人という手厚い環境の中、助言を受けながらパート練習を行っていました。部活動でも教わることはあれど、同じ楽器を極めている先輩のアドバイスは一層学びになったのではないかと思います。

フルート

フルートの練習風景

クラリネット

クラリネットの練習風景

サックス

サックスの練習風景

トランペット

トランペットの練習風景

ホルン

ホルンの練習風景

トロンボーン

トロンボーンの練習風景

チューバ

チューバの練習風景

ユーフォニアム

ユーフォニアムの練習風景

パーカッション

パーカッションの練習風景

昼食を食べながら、皆さん、自分とは異なる楽器のパート練習の様子が気になっていたようで、どんな練習した?どんな先輩だった?などといった会話をしながら、束の間の休息を楽しんでいました。

緊張と高揚が入り混じる本番

パート練習で散り散りになっていた演奏者が集まります。
”本番” ”収録”となった途端、咳払いはもちろん唾を飲み込むタイミングも気を使うぐらい55人の演奏者の集中力が高まっていきます。最初はぎこちなかった中学生たちですが、時間の経過とともに、やってやるぞと表情が変わっていく様子が伝わってきました。フルートの優雅でキレイな音、クラリネットの主旋律、トランペットの明るくはじける音、トロンボーンやユーフォニアムの深い音域。パート練習もすごいステキでした。そして、それぞれの楽器が合わさった時の迫力と雄大さには本当にしびれました。

全体練習

全体練習(ユーフォニアム)

 

全体練習(サックス)

 

全体練習(クラリネット)

 

全体練習(クラリネット)

 

何度かテイクを重ね、音源収録が終わりました。OKテイクがとれた後、中学生も大学生も関係なく達成感を共有していたように感じます。参加した中学生から「すごく緊張したけど、貴重な体験ができた」、「基礎練習の大事さを教わった」、「これから南中に入ってくる新入生のお手本になれたらうれしい」とそれぞれが感じた一日を振り返ってくれました。中でも、”大人数で演奏できて楽しかった”とみんなが口をそろえて言っていたことがとても印象的でした。九中の吹奏楽部員は3年生が引退して5人、七中は14人で部活に励んでいるそうです。一流の設備が整った環境で演奏ができたことや、先輩に教わったことは今後の部活動の糧になるはずです。何より”大人数で演奏できて楽しかった”という言葉から、吹奏楽の楽しさを再確認できたのではないでしょうか。

集合写真

令和5年11月から始まった目黒南中学校の校歌制作ですが、そのレポートは今回で最後になります。
参加生徒たちを一番近くで見てきた校歌制作事業の担当職員は、

「私は高校時代に吹奏楽部に所属していたので、その時のことを思い返し、せっかく吹奏楽の音源制作をするなら、吹奏楽部の皆さんが音大生と一緒に練習したり、演奏したりできたら、きっと楽しいし、学びにもなるかなと思って企画しました。皆さんの練習や演奏に真剣に向き合う姿や、終わった後の達成感溢れる表情を見ることができて嬉しかったです。私も久しぶりに楽器をやりたくなりました。
目黒南中学校の開校後に皆さんの校歌の演奏を聴ける機会を楽しみにしています。この経験を生かしてこれからも練習を頑張ってください。応援しています!」

と参加生徒に向けた思いを語ってくれました。
これまでたくさんの人が関わり、歌詞を作り、メロディーを作り、思いを紡いできました。以前のワークショップで「この校歌を通して当時の匂いまで思い出すこともできるだろう」と語った堀井さんの言葉が静かに心に沁みてきます。これから目黒南中学校に通う生徒それぞれの思い出と結びつき、さらに誇りに思える校歌になっていくことでしょう。
令和7年4月、目黒南中学校が開校します。

広報課:ヤシノソ

 

過去のワークショップの様子もぜひご覧ください!

目黒西中学校の校歌政策ワークショップの様子はこちらから!

 

 

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