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更新日:2015年9月28日

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世界の子どもたちと人権 (めぐろ区報 平成23年1月25日号に掲載した記事です)

平成23年1月

区教育委員会では毎年、人権教育講座を開催しています。今年度は「世界の子どもたち」というテーマで、緑が丘文化会館で4回にわたり「子どもの人権は守られているのか」「子どもの人権を脅かす要因は何か」を考える講座を開催しました

講師を担当したのは、子どもの権利条約の観点から世界中で飢えや貧困で苦しんでいる子どもたちへの援助を行っている「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」、カンボジアの児童買春の問題などに取り組む「かものはしプロジェクト」、インドやバングラデシュなどの児童労働やストリートチルドレンの問題に取り組む「チーム ピース チャレンジャー」などのNPO法人やNGO(非政府組織)で活動しているかたです。

まず、「子どもの権利条約を締結していない国はどこか」などのクイズを導入として、子どもの権利条約や世界の子どもたちの現状について学びました。続いて、児童買春被害の実態・要因・保護された子どもたちの支援などについての映像を交えた講演の後、児童買春問題の解決方法をグループで話し合いました。

また、児童労働の状況や子どもに与える被害については、「インドでは、4・5歳から畑に出て綿花の収穫から製糸、機織まで行うため、その過程で染料や栽培に使用する薬品などの化学物質で病気にかかることも多い」という話を聞いたり、その背景にある身分差別の説明を受けたりしました。また、最終回では、フリージャーナリストとして活躍している下村靖樹氏から、自身が撮影した写真を見せてもらいながら、アフリカの子ども兵士の状況について話を聞きました。

今回の講座には、中学・高校生から大人まで幅広い年齢層のかたが参加し、世界各地の子どもたちに対するさまざまな人権侵害の実態を学びました。

参加者からは、「視野が広がった」という意見のほか、「今後自分たちに何ができるか考えていきたい」「学んだことを他の人に話していきたい」「身近なことから挑戦していきたい」など積極的な意見も寄せられました。
「他国で起きていることは遠い世界のこと」とせず、現実を知ることから、国際社会の一員として人権を考える一歩が始まるのではないでしょうか。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469

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