ここから本文です。
木造弁才天及び十五童子像 区指定有形文化財(彫刻)
木造弁才天及び十五童子像
指定年月日
平成13年9月4日
時代・年代
室町時代 14世紀前半頃
公開の有無
非公開
所在地
目黒区下目黒三丁目20番26号 瀧泉寺(りゅうげんじ)
解説
瀧泉寺境内三福神堂(りゅうせんじけいだいさんぷくしんどう)の須弥壇上の厨子(しゅみだんじょうのずし)に弁才天像(べんざいてんぞう)が安置され、その前方に十五童子像が配されています。
弁才天(べんざいてん)は、43.8センチメートル、ひのき材の寄木造(よせぎづくり)です。弁才天(べんざいてん)の表面は当初は彩色が施されていましたが、現在では黒漆塗りで、着衣部に金泥(きんでい)で模様が描かれています。
構造に正統の仏師(ぶっし)の技法が見られ、写実的な表現がみられることなどから、制作年代は南北朝(なんぼくちょう)時代、14世紀前半頃と推測されます。
十五童子は像の高さ12.9センチメートルから22.2センチメートル、ひのき材の一木造で14体の立像と1体の坐像からなっています。小さな像とは思えない生彩ある表現から、弁才天(べんざいてん)像と同時に一体のものとして制作されたと見られます。表面は、弁才天(べんざいてん)と同様、現在は黒色の仕上げとなっています。
14世紀前半に一体のものとして造られた弁才天(べんざいてん)と十五童子が、完全に揃った形で残っています。
お問い合わせ
生涯学習課 文化財係
電話:03-5722-9320