ここから本文です。
自転車グッドドライバー度チェック
目黒区内では、自転車が関与する事故が増え続けています。
一時停止などをせずに出合い頭に事故を起こしたり、私たちの運転の仕方が原因で私たち自身がケガをしている例が多くなっています。
ここで改めて私たち自身の運転を振り返ってみましょう。
私の自転車グッドドライバー度チェック25
まずは、自分のグッドドライバー度をチェックしてみましょう。
ここ5年の自転車事故の発生状況
下のグラフを見ると、全交通事故に対する自転車関与事故の割合は、目黒区内、東京都内ともに上がっていることがわかります。
目黒区内の関与率は、東京都全体の関与率よりも高くなってきています。
警視庁の自転車事故の分析資料(令和5年中)によると、交差点での出会い頭の事故が最も多くなっています。
注目したいのが、単路での自転車の単独事故が2番目になっていることです。
単独事故は、ここ数年急激に増えており、令和元年の3倍となっています。
また、高齢者では、単独事故が最も多い事故類型となっています。
単独事故の主な原因は次のとおりです。
- 車道と歩道を行き来する際の段差でのつまずき
- 急ブレーキや操作ミス
- スマホや傘さし、ヘッドホンでの音楽などの「ながら運転」
- スカートやコートの裾などの車輪への巻き込み
- 荷物の積み過ぎなどによってバランスを崩したりする
- 自転車の単独・転倒事故の危険性(一般社団法人日本自動車連盟(JAF)ユーザーテスト)
自転車による事故を防ぐための運転マナーと心がまえ
急いでいてもスピードを出し過ぎない。
- 電動アシスト付自転車は、走り出しに速度が出るので注意。
- 歩道通行ができる場合でも、歩道は歩行者優先ですので歩道では徐行しなければなりません。
車道の右側を逆走しない。
- 自転車は自動車と同じく左側通行。
- 逆走は、バイクや自動車と正面衝突するおそれがあり、非常に危険です。
- 夜道で急に現れる、逆走自転車の恐怖(⼀般社団法⼈⽇本⾃動⾞連盟(JAF))
自転車の特性をよく知る。
- スポーツタイプの自転車は非常に軽いので、下り坂などで急ブレーキをかけると前に転倒するおそれがあります。
- 電動アシスト付自転車は、子どもや荷物を載せると100キログラムを超えたりするので、子どもを載せたまま押し歩いたりするとき、下り坂を走行するときにはスピードが出過ぎたりますので、十分注意しましょう。
- 幼児座席付き電動アシスト自転車は、自転車自体が30キログラム以上あります。子どもを乗せたまま大人がその場を離れ、万が一転倒した場合、子どもが死に至るぐらいの衝撃が子どもの頭部にかかります。ちょっとの時間でも子どもを降ろし、自転車に放置しない習慣をつけましょう。
- 人気上昇電動アシスト自転車子どもを乗せた時転倒などの事故に注意!(NHK解説委員室)
体力や運動能力にあった運転をする。
- 飛び出しなどにも対応できるように、自転車を十分コントロールできる速度や走り方をしましょう。
- 右左折時のバランス取りや、ブレーキに自信がなくなってきたら、自転車を運転することをやめましょう。
運転に専念し、交通ルールを守る。
- いくらゆっくりは運転していても、スマホを見たり、傘さし運転したり、周りの音が聞こえなくなるほどの音量で音楽などを聴きながらの運転は、注意が散漫になり、非常に危険です。自転車の運転に専念しましょう。事故分析では「景色に見とれていた」なんていう原因も見られます。
- 自転車乗車中の「ながらスマホ」(一般社団法人日本自動車連盟(JAF)ユーザーテスト)
- いつもの通りであっても、一時停止は必ずする。
- どんなに横断する道路の幅が狭くても信号を守る。
思い込み、見込み運転をしない。
- 交通事故の人的な要因では、「相手が道を譲ると思った」「相手が止まると思った」「相手がルールを守ると思った」など、相手方に勝手な期待をしていることも多くあります。「相手が道を譲らないかもしれない」「相手が止まらないかもしれない」「相手がルールを守らないかもしれない」と考え、「私が道を譲る」「私が止まる」「私がルールを守る」という意識が私たち自身を守ることになります。
事故のときに私たちを守るヘルメットと保険
自転車用ヘルメットを着用しよう
- 自転車事故で、令和4年に亡くなった30人のうち6割に当たる18人が頭部に致命傷を負いました。
- ヘルメットを正しく着用したときの死者の割合は4分の1に低減します。
- ヘルメット着用推進チラシ(東京都)(PDF:1,383KB)
- 目黒区ではすべての自転車利用者にヘルメットをかぶっていただけるよう購入費を補助しています。
- 自転車用ヘルメットの購入費用補助
損害賠償責任保険に加入しよう
- 公共交通機関を使わず、自転車で会社まで通勤したり、サイクルツーリングをしたりする人が増えています。
- こうしたことに伴い、自転車関与事故で自転車の運転者が加害者になる割合も増えています。
- 自転車も車両ですから、歩行者を負傷させた場合等はその過失割合は非常に高くなります。
- 小学生が自転車で交通事故を起こし、相手方が意識不明の状態となった事故の裁判で、約9,500万円の賠償を命じられた事例もあります。
- 目黒区では、「目黒区自転車の安全な利用の促進に関する条例(PDF:174KB)」ですべての自転車利用者に損害賠償責任保険への加入を推奨しています。
- 自転車保険の加入推進
関連するページ
お問い合わせ
電話:03-5722-9442