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更新日:2024年6月20日

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DVを根絶しよう!暴力は許されない(めぐろ区報 令和5年11月15日号(第8面)に掲載)

精神的暴力への保護が拡大

ドメスティックバイオレンス(DV)は、夫婦やパートナー間で起こる暴力です。3年3月、内閣府の調査で明らかになったのは、女性4人に1人、男性5人に1人に配偶者などによる暴力の被害経験があり、さらに女性10人に1人が繰り返し被害に遭っているという衝撃的な現実です。
DVの根絶を目指し、11月12日から25日の期間は、「女性にする暴力をなくす運動」が実施されます。さらに、来年4月には改正DV防止法が施行され、DV被害者への保護命令の対象が、身体的暴力だけでなく、言葉や態度で相手を追い詰める精神的暴力(モラルハラスメント)にも拡大され、命令違反への罰則も強化されます。

長年のモラハラが決断力を奪う

暴言や長時間の説教、自由を制限する行為など、区の「こころの悩みなんでも相談」には、多くのモラハラの悩みが寄せられています。昨年度の相談件数で、身体的暴力が5.5パーセントであったのに対し、モラハラは44.0パーセントを占めました。
相談員らは、長年の言葉の暴力談者に寄り添う中で、DVの根底に根強い性別役割分担意識や女性への負担の偏りを痛感しています。

DVの発端は小さな出来事かも

日常、相手との接し方を見直すと、違和感に気付くことがあります。例えば、旅行中、急に夫が不機嫌になり、帰るぞと怒り出し、妻はドキドキして旅を楽しむどころか、言い返すことができず帰ることになったとします。これは、力の差や権力構造を示唆しており、DVと地続きなのかもしれません。

理由と行為は別々に考えよう

DV加害者が、暴力行為に至った理由を主張する場合がありますが、どんな理由があろうと、暴力が正当化されることはありません。言葉であっても暴力は人権侵害であり、許されません。暴力を介さずにコミュニケーションを図る方法があるはずです。また、子どもの目の前で暴力をふるう「面前DV」は、子どもの成長に悪影響を及ぼすことが分かっています。
誰もが、力ずくで他者を支配してはならないことを、今改めて認識すべきではないでしょうか。

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