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更新日:2022年6月23日

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ヤングケアラーを孤立させない(めぐろ区報 令和4年6月15日号(第7面))に掲載

小学生15人に1人がヤングケアラー

「小学生のAさんのお母さんには精神疾患があり、薬物やお酒に依存しています。Aさんは家事一切を引き受け、幼い弟2人の育児に追われています」。
この事例のように、大人が担うような家事や家族の世話を、日常的に行っている18歳未満の子どもを、ヤングケアラーといいます。厚生労働省の調査では、親の介護などを始めた年齢の平均は9.9歳。小学生の15人に1人、中学生の17人に1人がヤングケアラーであり、決して珍しいことではありません。この結果を受け、今年度内に国の支援策が打ち出される予定です。

家庭内の困りごとを抱え込む子たち

子どもは、自分の家庭しか知らないため、置かれている状況を当然と受け止めて、自分がヤングケアラーであることに気付いていません。また、孤独や悩みを抱えていても、誰に相談してよいのかわからず、状況を知られるのが恥ずかしいという思いから、周囲に隠してしまうことがあるようです。
一方で、子どもが勇気を振り絞り、大人に相談したにもかかわらず、予期せぬ言葉や態度が返ってきたり、相談窓口につないでもらえなかったりした経験によって、二度と相談をしなくなることがあります。

孤立させず、地域で支え合う土壌を

ヤングケアラーを早く見つけて支援につなげるためには、孤立させず、地域で支え合う土壌づくりが必要です。子どもがいつでもストレスを吐き出せる場所や人がいれば、かなり良い方向に向かうでしょう。学校での啓発や職員研修も有効です。
区は、ヤングケアラーの問題について、福祉、介護、医療、教育などの分野が連携して相談にのります。地域で気になる子どもを見かけたときは、ぜひ声を掛け、相談窓口へつなげてください。

子ども家庭支援センター養育支援係

電話:03-5722-9743
ファックス:03-5722-9684

厚生労働省ホームページ

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