更新日:2021年6月22日
警戒レベルの運用開始に伴う水害・土砂災害時における避難情報の伝達
近年の風水害を教訓とし、避難対策の強化のため区が発令する避難情報には、直感的に取るべき行動が理解できるよう新たに5段階の警戒レベルを付けてお知らせします。警戒レベルをご理解いただき、避難情報が発令された場合には情報に応じた最善の行動を取ってください。
警戒レベルと避難情報及び住民が取るべき行動との関係
警戒レベル | 住民が取るべき行動 | 避難情報 | 防災気象情報(例) |
---|---|---|---|
レベル5 | 命を守るための最善の行動をとる。 | 緊急安全確保 | 氾濫発生情報 大雨特別警報 |
レベル4 全員避難 |
避難対象地域にいる人は堅牢な建物の2階以上に垂直避難、または最寄りの避難所等へ立退き避難を開始。 自宅の安全が確保されるのであれば在宅避難。 |
避難指示 | 氾濫危険情報 土砂災害警戒情報 |
レベル3 高齢者等は 避難 |
避難対象地域にいる避難行動要支援者は堅牢な建物の2階以上に垂直避難、または最寄りの避難所等へ立退き避難を開始。 自宅の安全が確保されるのであれば在宅避難。 避難行動要支援者以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせたり危険を感じたら自主的に避難。 |
高齢者等避難 | 氾濫警戒情報 大雨・洪水警報 |
レベル2 | 避難に備え、ハザードマップ等により避難行動・方法を確認する。 | 氾濫注意情報 大雨・洪水注意報 |
|
レベル1 | 最新情報に注意する。 | 早期注意情報 |
注意1
警戒レベル5は必ず発令される情報ではありません。警戒レベル5の発令を待たずに、警戒レベル4までに必ず避難してください。
注意2
避難指示は、これまでの避難勧告のタイミングで発令されることになります。
注意3
警戒レベル3は、高齢者等以外の人も必要に応じ普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、危険を感じたら自主的に避難するタイミングです。
避難情報は以下のようにお知らせします
(例)避難指示の発令
「こちらは、目黒区災害対策本部です。ただ今、午後X時X分、XX町X丁目に対し、警戒レベル4、避難指示を発令しました。」
レベル3以上の避難情報が発令されたら
速やかに状況に応じた以下の避難行動をとりましょう。
- 最寄りの避難所への立退き避難
- 近隣のより安全な場所、建物などへの立退き避難
- 建物内のより安全な部屋などへ移動する屋内安全確保
情報の収集
国・東京都が発表する防災気象情報や避難情報は、以下のような方法でお知らせします。情報をどのように入手するか確認しておきましょう。
情報発信の手段
防災行政無線、目黒区ホームページ、防災気象情報メール、メールマガジン、ツイッター、広報車、テレビ、ラジオ、パトカー、消防車等
ハザードマップの活用
ハザードマップを活用し、水害・土砂災害時にも落ち着いて避難行動が取れるように、日頃から備えておきましょう。
よくあるご質問
質問 5段階の警戒レベルを導入することで、どのような効果が期待できるのか。
平成30年7月に発生した西日本豪雨では、自治体による避難行動を促す避難情報が出されたものの、情報が分かりにくかったことから、住民の避難行動に結びつかず多くの方が犠牲になりました。この教訓を踏まえて、避難情報に警戒レベルを追加することで、住民の方が情報の意味を直感的に理解ができるようにしました。
質問 地震にも5段階の警戒レベルが導入されるのか。
警戒レベルは、水害(洪水、内水氾濫、高潮)や土砂災害を対象にしています。地震は対象外です。
質問 警戒レベル4避難指示では、必ず避難しなければならないのか。
警戒レベル4避難指示が発令されたら、危険な場所から必ず避難しなければなりません。避難とは難を避けること、つまり安全を確保することですので、安全な場所にいるのであれば避難所などに避難する必要はありません。
質問 警戒レベル4が発令された場合は、夜中や大雨が降っているなかでも、必ず避難所へ避難しなければならないのか。
警戒レベル4は、危険な場所から全員避難となっていますが、避難所への避難がかえって危険と思われる場合は、近隣のより安全な場所や建物への避難(立退き避難)、建物内の上階などより安全な部屋への移動(屋内安全確保)などで、身の安全を確保してください。
