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植村花菜さんと紡いできた目黒西中学校の校歌がいよいよ完成間近!
これまで3回に渡って実施された、目黒西中学校新校歌制作ワークショップ。3回目の終了後、講師を務める植村さんがニューヨークに戻って制作してきたデモ音源が完成しました。今回は、これまでワークショップに参加してきた生徒に加えて、開校後に校歌を演奏する吹奏楽部の生徒も参加して「校歌制作報告会」を開催しました。
まずは、区の担当職員から今回の報告会の趣旨やデモ音源を先に聞いた両校生徒のアンケートで多かった意見などの説明がありました。続けて、植村さんが今回初めて参加する吹奏楽部生徒の皆さんに向けて、これまでのワークショップ内容や制作までの経緯を話してくれました。
植村さんの思い
ワークショップ後、ニューヨークで校歌制作に取り組む中で統合する両校の思いを大事にしたいと思い、たくさん考えたそうです。植村さんご自身が、目黒区に住んでいないこともあり、両校の思いやそれぞれの土地、地域のことを歌詞にするために目黒のことをすごく勉強し、目黒に住む人たちのことをいろいろ想像して曲作りに取り組んだとお話ししてくれました。歌詞には反映していないことでも、とにかく目黒区の皆さんの生活や中学生の皆さんの日々をイメージして制作したという植村さん。ワークショップを取材する中でも感じましたが、新しい校歌を本当に大切に作っていることが伝わってきました。
そんな植村さんですが、どうしても難しかったのは、曲構成だったとのこと。ワークショップでは、Aメロとサビの構成にしたいと参加した生徒から希望がありましたが、完成した校歌はAメロ・Bメロ・サビという構成になりました。
「統合する両校を象徴する“白鷺(シラサギ)”と“月桂樹”を歌詞に組み込むと、Aメロだけでは収まらなかった。ごめんね。」と少し申し訳なさそうに話していました。参加した生徒さんの思いを植村さんが大切にしていることが改めて感じられた瞬間でした。
生徒たちの感想は
植村さんの校歌制作への思いを聞いた後、改めてみんなでデモ音源を聞き、生徒ひとりひとりに感想を聞きます。これから自分たちが歌い継いでいく生徒たちの生の声を真摯に受け止める植村さん。
生徒の皆さんからは、素敵な校歌が完成して嬉しい、自分が考えた言葉が歌詞になっていて良かった!など喜びの声が聞けて、植村さんもホッと嬉しそうな表情を浮かべていました。
今回の報告会や事前のアンケートを参考にして、編曲作業を経て次回は歌唱音源の収録が行われる予定です。
最後に、ワークショップ参加生徒と
この日は別の取材も兼ねていて、報告会のあとに植村さんとワークショップに参加した生徒の皆さんに少し集まっていただきました。より近く、植村さんと生徒たちが接する時間となり、ほんの数十分でしたがこの時間も生徒たちの貴重な思い出になってくれたらいいなと思いました。
こちらの写真を撮影した取材の成果は、桜が咲くころ、皆さんに素敵な形でお届けできる予定です!
取材こぼれ話
ワークショップ参加生徒と久しぶりの再会で話が弾んだ植村さん。ニューヨークでは校歌をどういうシチュエーションで制作していたのかと聞かれ、ブルックリンの公園で鳥の鳴き声を聞きながら作っていたと教えてくださいました。それを聞いた生徒たちはキラキラした表情で話を聞いていて、心温まる素敵な時間でした。
広報課:ちゃんみ
過去のワークショップの様子は下記リンクからご覧いただけます。
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