牛レバーの生食は法律で禁止されています！

平成24年7月1日から、牛の肝臓（レバー）を生食用として販売・提供することは、法律で禁止されています。これは、過去に牛のレバ刺しを食べたことによる重症例や死亡例が発生したためです。現在、市場に出回っている「牛レバー」はすべて加熱用です。「自己責任だから食べてもよい」、「新鮮だから大丈夫」といった考えは非常に危険です。

なぜ生で食べたら危険なの？

牛レバーには、腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなど食中毒を引き起こす病原微生物が付着しているため、生食は確実にリスクが高まります。また、これらの病原微生物は、表面だけでなく内部にも存在することがあるため、表面を軽く加熱しただけではリスクを完全に取り除くことはできません。表面を軽く炙っただけの牛レバーを提供する飲食店もありますが、食肉は中心温度75度で1分以上の加熱が必要です。加熱が不十分な場合は、お店の方に再加熱をお願いし、安全に食事を楽しみましょう。

生で食べるとどうなるの？

腸管出血性大腸菌に感染すると、激しい腹痛、下痢、血便などの症状が現れ、重症化すると溶血性尿毒症症候群（HUS）や脳症を引き起こし、命に関わることもあります。特に、子どもや高齢者など抵抗力の弱い方は重症化しやすく、非常に危険です。

安全に牛レバーを楽しむために

牛レバーを食べる際は、中心部までしっかり加熱することが絶対条件です。目安として、中心温度75度で1分以上の加熱を行いましょう。大切な命を守るために、「牛レバーの生食」は絶対にやめましょう。ご家族やご友人にも正しい情報を共有し、食中毒を予防しましょう。

リーフレット

どうして牛の「レバ刺し」を食べてはいけないの？（厚生労働省）

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• 牛肝臓の生食（「レバ刺し」等）に関するよくある質問（厚生労働省）