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更新日:2023年8月10日

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ひとめぐり「マイスターブロイ目黒醸造所代表 浅香光さん」(令和5年8月15日号)

ひとめぐりは、目黒区で活躍するかたにスポットを当てて紹介する、めぐろ区報の連載記事です。
また、紙面で掲載しきれなかったインタビューを動画でもお楽しみいただける、ひとめぐりmovieも掲載します(動画のない記事もあります)。

令和5年8月15日号 vol.25 マイスターブロイ目黒醸造所代表 浅香光さん

プロフィール

目黒区出身。ドイツ・ベルリン工科大学で醸造学を修める。帰国後、クラフトビール会社でビール作りに従事。その後、区内初のクラフトビール醸造所・マイスターブロイを開く。ビール以外で好きなお酒はハイボール。

「日常のおいしさとしてずっとそこにあるビールを作りたい」

全て自分の目が届く環境でビールを作りたい

ビール醸造所開業までの経緯を伺うと、「きっかけは成り行きでした」と浅香さん。日本で地ビールがはやりだした頃、偶然出会ったドイツ人マイスターのビール作りを手伝ううち、本格的に学びたくなり、本場ドイツの大学へ留学。「ディプロム・ブラウマイスターという国家資格を取得し、帰国後クラフトビール会社に就職しました。会社はレストランを併設しており、毎日ビールサーバーをセッティングし、味の確認をしてベストの状態でお客さまにお出ししていました。ある時、他店で同じビールを飲んだら、いつも自分が整えている味と違ったんです。管理状況などでこんなに味が変わってしまうのかと驚きました」。
独立後、より良い状態でビールを飲んでもらいたいと考えた浅香さん。「全てが自分の目の届くやり方が一番いいのではと思い、仕込みから配送までの全工程を一人で行う、現在のビール作りにたどり着きました。まずは少量生産で回転数を上げることにこだわろうと。このやり方だと、少しのスペースさえあればどこでもできます。だったら生まれ育った土地でと、目黒で始めることにしたんです」。

こだわりの詰まったビールを飲んでいただきたい

「ビール作りで一番大切なのは、酵母です」と浅香さん。酵母は、酒を作るときに使う微生物。「通常は業者から仕入れますが、それだとロット販売で高いんです。うちは40リットルの寸胴で作るので、そんなに多くは必要ない。なので、培ってきた知識と経験から自分で培養しています。多分他ではやってないんじゃないかな」と自信をのぞかせます。
手掛けるビールの特徴を聞くと、「ガス圧が強いので泡立ちがいいんです。勢いよく注ぐと泡が結構な量になるので、収まるのが待ちきれずにそのまま飲んで、「泡を食べてもおいしい」なんておっしゃるかたもいます。雑味もなく苦味も抑えてあるので、飲みやすいと思います。ビールは苦手でも、うちのを飲んでビールが好きになったという話を聞くと本当にうれしいですね」。

「地元の方々とのつながり」を何よりも大切に

営業が苦手だと話す浅香さん。「今の時代に珍しいですが、マイスターブロイにはホームページがありません。インスタグラムとフェイスブックはありますが、あまり更新していなくて。ネットに頼らずに、人とのつながりを大事にやっていくというのは、ずっと続けていきたいですね」。
最後に、区民へメッセージをお願いすると、「これからも、地元目黒を一番に考えていきたいです。特別なものではなく、日常のおいしさとして、ずっとそこにあるビールになっていけたらうれしいです。これからもビールで目黒を盛り上げたいです」と笑顔で話してくれました。

お問い合わせ

広報課 (区報担当)

ファクス:03-5722-8674

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