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更新日:2023年9月13日

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ひとめぐり「駒場かかしプロジェクト実行委員会委員長 松本國男さん」(令和5年9月15日号)

ひとめぐりは、目黒区で活躍するかたにスポットを当てて紹介する、めぐろ区報の連載記事です。
また、紙面で掲載しきれなかったインタビューを動画でもお楽しみいただける、ひとめぐりmovieも掲載します(動画のない記事もあります)。

令和5年9月15日号 vol.26 駒場かかしプロジェクト実行委員会委員長
松本國男さん

プロフィール

昭和62年、駒場住区住民会議に入会。平成26年にかかしコンクール実行委員会委員長に就任して以来、かかしコンクールに30年以上携わる。

目黒の片隅にある、駒場のかかしの存在を知ってほしい

ケルネル田んぼの存続の一役を担ったかかし

駒場野公園内にあるケルネル田んぼは、農業研究に用いられた日本で最初の試験田です。毎年、この田んぼでオリジナルのかかしを展示する、かかしコンクールが開催されています。主催する駒場かかしプロジェクト実行委員会委員長の松本さんに、コンクールが始まったきっかけを伺いました。「昭和50年代、現在の駒場野公園にあった東京教育大学(現在は筑波大学)が移転し、跡地の利用を検討している中に、周囲の道路事情の改善のため、ケルネル田んぼの場所に道路を整備する案が出されました。そんな中、田んぼを守るべく立ち上がったのが駒場住区住民会議です。田んぼ存続のために地域住民の目を向けてもらう手段として、かかしを置いてみたらどうかというのがコンクールを始めたきっかけと聞いています」。

30年以上、ずっとかかしに携わっています

「駒場住区住民会議の当時の会長に誘われ、かかしコンクールを運営していた、住区住民会議のまちづくり部会に入りました。しかしその後、部員が増えず、平成26年に、廃部に直面したことを機に、コンクール実行委員会を立ち上げ、私が委員長に就いたんです。それまで、かかしは、好きでも嫌いでもなかったんですが、だんだん没頭するようになりました。入部以来36年、体調不良の時期もありましたが、ずっとかかしに携わってきました」と笑う松本さん。「区内にはここ以外に田んぼがなく、かかしを見たこともなく、知らないかたが多いため、コンクールの参加やかかしづくりをお願いするのが、なかなか難しい。次の世代にどうつなげるかが、今後の課題です」。

かかしコンクール

かかしをもっと知っていただきたい

令和4年度40回目の開催を迎えたコンクールが、コロナの影響で中止になるなど、さらにコンクールの継続が難しくなったと話す松本さん。「かかしコンクールには伝統があり、参加団体も区内全域、世田谷区、さらには群馬県や金沢市からの参加もありました。コンクールをなんとしても残したいと昨年、区に相談したところ、サポート継続の提案をいただき、かかしの展示は続けられることになりました」。
 最後に区民へのメッセージをお願いすると、「昨年、多くのかたに親しまれたかかしコンクールの名称を改め、かかしを制作・出展してくださる皆さんへの感謝の意を込めて、「かかし感謝会」と名称を変更しました。ケルネル田んぼは目黒の片隅にありますが、あぜ道にズラリと並ぶ個性豊かなかかしたちを稲穂が垂れる秋の時期に、ぜひ見にきてもらえるとうれしいです。また、ホームページでは過去の様子などを紹介していますので、みていただけると幸いです」。

お問い合わせ

広報課 (区報担当)

ファクス:03-5722-8674

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