更新日:2023年12月16日

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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「Sweets さつき」

企業情報

さつき 外観2
「さつき」の外観

所在地

東京都目黒区碑文谷一丁目21番14号

代表

小林 雅之

電話番号

03-3760-0478

創業

2009年

100パーセント米粉使用のグリテンフリースイーツで差別化

東急東横線・学芸大学から鷹番通りを歩くこと約20分ほど、碑文谷八幡宮にもほど近い閑静な住宅街のなかに佇む「Sweets さつき」は米粉スイーツの専門店。ケーキから焼き菓子まですべて小麦粉のかわりに米粉を使用したグルテンフリーのスイーツを提供しています。同店のオープンは2009年。来年5月には創業15周年を迎えますが、そもそもわざわざ閑静な住宅街のなかに出店したのは、オーナーの小林雅之さんの地元で、実家を改装したものだから。以前は両親がここでお弁当屋をやっていたそうです。

さつき 店主2

代表の小林 雅之さん

「"さつき”をはじめる前は飲食関係を長くやっていて、レストランから居酒屋までありとあらゆるジャンルを経験しました。29歳のときに両親からこの場所を譲りうけ立地の特性上、夜遅くまで営業するのがむずかしいので、スイーツ店ならイメージ的にも地域に馴染むし、地元でお店をやるならと考えたんです」

なんでも思いつきで行動するという感覚派の小林さんですが、一度やると決めたらその道に邁進していきます。いわゆるパティシエがつくる創作スイーツではない、日常的に手軽に親しめる町のスイーツ店を目指しますが、店を継続して運営していくには”ウリ”が必要。そこで、差別化として考えたのがグルテンフリーでした。

「オープン当初は小麦粉と米粉を半々使っていましたが、半年後にはケーキは米粉1本で商品をすべて提供できるようになりました。その後、パンの取り扱いをやめたこともあって、7年前からは完全グルテンフリーを実現しています」

さつき ショートケーキ2

100パーセント米粉使用によるケーキのエース商品は「さつきのショートケーキ」。九州産の生クリームを使用した軽やかな味わいが好評です。

「少し軽めのケーキのほうが食べやすいなとか、自分の年齢の感覚が反映されているかもしれませんね。あとは、つくりやすさについても、常にアップデートを重ねています。要は僕ひとりだけがつくれても意味がないんですよ。”楽”というと少し語弊がありますが、こだわりよりも合理性を追求することも大切だと考えています。店の立地も含めて、いいモノをつくっている自信があるので、今後もあまりむずかしく考えずにシンプルにやっていきたいですね」

さつき シフォンケーキさつき2

さつき マドレーヌさつき2

さつき クッキー2

 

二葉のマークのようにいつまでも成長し続けられるお店を目指して

さつき 内装2

お客さんの約8割が地元の人という同店ですが、いい意味で欲張りすぎていないのも小林さんのスタイル。

さつき ケーキ縦2

「定休日が3日あるのは、それは単純に手が回らないから。現在、私を含めて6人のスタッフに、繁忙期のヘルプスタッフが2名いますが、なかには将来的に自分の店を持ちたい人もいるわけです。バレンタインやハロウィンも今は出来ていないのですが。無理すればできないこともありませんが、例えば残業続きでカラダがボロボロになってなんとか店を運営しているような姿はスタッフに見せたくないんですよね」

その一方で、好奇心旺盛な小林さん。お店の可能性を広げてくれそうな新しい試みにはどん欲に参戦します。

「なんらかのオファーをいただいたときには断らずにまずはやってみる、というスタンスです。頼られるのは嫌いではありませんし、声をかけてもらえるだけでもありがたいじゃないですか。将来的には”さつき"のブランド化も目指していますが、その導入として企業から委託案件も可能な範囲で積極的に請けるようにしています。最終的に監修やレシピ開発の仕事などにつながっていくのが理想ですね」

 

その背景にあるのが自身のセカンドキャリアだといいます。

さつき ケーキ一覧2

「これは誰しもそうだと思いますが、年齢とともにできる仕事の幅が限られてくると思うんです。極論でいえば立つのがむずかしくなったら立ち仕事はできないわけで…。自分自身は一生仕事をしていたいタイプなので、セカンドキャリアとしてのポジションもつくっておきたいという想いもありますね。いいモノは次の世代にバトンタッチして、若い人たちがよりよいモノに発展させてくれればいいわけですから。僕自身はいまの仕事は50歳までと決めているので、実はあと7年しかないんですよ(笑)」

 

この日の取材では「何事もむずかしく考えずに何をやるにも思いつき」と繰り返し話していた小林さんですが、実は高校卒業直後の2年間はパティシエをやっていて、現在展開している商品のうち、「三種のチョコケーキ」は18歳のときにつくっていたレシピをベースにしたもの。そのほか、生クリームたっぷりの「プリン」も居酒屋勤務時代にデザート担当になり、その際につくっていたものだそうで、「思いつき」とはいいつつも、すべてがいまにつながっているというわけです。

スイーツ店には珍しく、暖簾をくぐって店内へと入る店構えも自身が大好きな居酒屋に由来したもの。暖簾に描かれた店名の隣と、店内のショーケース下には二葉マークがあしらわれていますが、これこそが「Sweets さつき」で最も大切にしていること。

「二葉マークには2つの意味をこめていて、夫婦でこの店をはじめたのがひとつ。もうひとつは、二葉のようにいつまでも成長し続けられるように。そんな想いをこめて、お客さまの心にそっと寄り添い、長く愛されるお店を目指しています」

地域で愛される人気スイーツ店の理由が垣間見えるようです。さつき 外観2

 

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス:03-3711-1132

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