更新日:2023年2月6日

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区長庁内放送 令和5年1月26日

職員の皆さん、おはようございます。区長の青木です。

今年最初の庁内放送になります。どうぞまた今年一年も、よろしくお願いいたします。寒く、そして大変乾燥した日が続いています。皆さん風邪などは引いていないでしょうか。今日は皆さんに2つのテーマでお話しをしたいと思います。

仕事の取組姿勢

一つ目は、仕事への取り組む姿勢についてです。皆さんにこのボードをお見せします。たくさん数字が並んでいます。217.1ですとか、10とか、細かい数字。これからみなさんは何を想像しますか。どうでしょうか。そうです、箱根駅伝です。東京から箱根、箱根からまた東京、217.1キロメートル、これを10人の選手で走り、一番下の数字、これは、今年優勝した駒澤大学の優勝タイムになります。駒澤大学はこの駅伝で優勝して、出雲駅伝、全日本大学駅伝、大学の三つの駅伝で優勝する、三冠を達成しました。

駒澤大学は三冠を達成しましたけれども、ここ数年は必ずしも良い成績の時ばかりではなかった、と言われています。2018年には、12位になり、10位以内のチームに、翌年また出場ができるエントリーの権利、それを得ることができませんでした。こういったスランプを打開するために、大八木 弘明(おおやぎ ひろあき)監督は、自らの指導方法を変えることにしました。

今までは、一方的に選手を指導していましたけれども、それ以降は、チーム内でのコミュニケーションを重視する、大切にする練習方法に変えました。監督さんが選手に話しかけたり、問いかけたりして、選手自らが自分の頭で考え、自らが行動する、そういった指導方法を実践したと言われています。

その結果、例えば、選手一人ひとりが自らの練習の意義を考えたり、また、チームの中で、お互いの自らの考えかたを話し合う、そういったことを通じて、チームの絆が強くなり、さらに監督との信頼関係も強くなる、そしてチーム力がアップし、大きく実を結んで、三冠を達成することができたと言われています。このように自らが考え、自らが行動していく、この大切さは、駅伝だけではなくて、私どもの仕事の取組みの上でも大変重要なことです。

今、私は、今年度目黒区の職員になった新人の皆さんと「トップと明日(あす)を語る」というネーミングで、今月の31日まで、計7回、延べ102人の皆さんと、本当に僅かな時間ではありますけれども、お一人お一人と懇談をする、そういったことを進めています。まもなく入区して一年になろうとする皆さんの今日この頃の心持ちであったり、趣味や、健康管理はどうしていますか、そういった様々なことを、ざっくばらんにお話を伺っています。私は、若い職員の皆さんにお話しをしていることは、良い仕事をするためには、健康、それも体と心の健康が大切です。そして、それを得るためには、1日の3分の1以上を占めている仕事に対して、どういう心持ちでその時間を過ごしているのか、それが心と体の健康の確保の上では、大変重要な要素だと思います。それは当然私自身にも言えることです。

職場の上司、先輩から指示を受けて仕事をする時間よりも、自らが考え、主体的に行動する仕事の時間の方が、当然それは楽しく、また充実している、これは言うまでもないことだと思います。

そこで、まず、入区した職員の皆さんを含めて、若い職員の皆さんにお願いをしたいと思います。それは、自らが担当している仕事が、「なぜ区民の皆さんにとって必要なのか」、「もっと良い仕事の進め方はないだろうか」、また「何か新しいことはできないだろうか」、そういったことを駒澤大学の駅伝チームの皆さんも自ら考えている、そういった練習をしているように、自ら考え、そして、その考えたことを職場の上司、また先輩に積極的に話していただきたい、伝えていただきたい、と思います。

そして、今度は、職場の上司、先輩の皆さんにお願いをしたいと思います。それは、若い職員の皆さんが自由に発想する、自由に考えることができる、そしてまた、考えをぜひ上司や先輩に話しやすい、考えを伝えやすい、そういった職場の環境づくりを意識していただきたいと思います。

一人ひとりの職員が自ら考え、主体的に行動し、仕事をしていけば、それは大変充実した仕事にもなります。また気持ちも安定します。そして、どんどん新しいアイデアも生まれてきます。どうぞ、みなさんにはそういったことを意識して仕事に取り組んでいただきたいと思います。

区民との対話の重要性

そして二つ目のテーマ、それは、区民の皆さんとの対話をぜひ重視してください、大切にしてください、ということです。私は昨年の10月から11月にかけて、「ずっと めぐろ 車座トーク」と題して、区内5つの地区の町会長さん、自治会長さんと、文字通り膝を交える、お話しをする機会を得ることができました。

全部で5回、延べ58名の皆さんとお会いをし、「ポストコロナについて」、「地域のコミュニティについて」、そういったテーマでお話しをしました。長く続くコロナ禍の中で、町会、自治会活動ができない、新しい会員も入らない、役員もなかなか新しく就任してくれない、非常に厳しい状況にあるんですよ、そういった状況のお話ですとか、様々な意見をいただく大変貴重な時間となりました。

昨年度までは行動制限もあり、なかなかこういったお話しをする機会がありませんでしたけれども、私どもも1月4日の新年のつどい、飲食は伴いませんでしたけれども、今年は3年ぶりに行いました。また、新年会や様々なイベントも少しずつ再開がされてきて、区民の皆さんや様々な団体のかたと、私もお話しをすることができています。

私たちの目黒区の基本計画の中の区政運営には、区民の皆さんと区が協力、連携をして区政を推進していく、そういった趣旨が掲げられていますので、どうぞ様々な職員の皆さんが地域のかたがた、区民の皆さんとの直接の対話を大切に、重視していただきたいと思います。ただ、その大前提は、依然として終息していないコロナへの感染対策を十分にして対話をしていただきたい、ということも併せてお願いしたいと思います。

結びになりますけれども、1月の20日は「大寒」、これから一番寒い時期になります。また、インフルエンザとの同時流行の懸念もあります。職員の皆さんにも十分、新型コロナウイルスの感染対策をしていただき、自らの健康管理に力を入れて、どうぞともにこの寒い冬を乗り切りましょう。

それでは今日も、あたたかく親切に、そして迅速な対応をお願いして、今日の、そして今年最初の放送はこれで終わります。

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