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「いじめ」のない学校を目指して 目黒子どもフォーラム2009から (めぐろ区報 平成22年2月25日号に掲載した記事です)
平成22年2月
「私たちは、これまでいじめをしている人を止めたり、いじめをやめるようにかかわったりしたら、自分もいじめられるのではないかと思い、かかわりたくないという気持ちがあったかもしれません。しかし、これでは、いじめはなくなりません。いじめをなくしたいと思っている人はいっぱいいるはずです。友達どうしで支えあって、話し合い、お互いを助け合える学校をつくりましょう」
これは、昨年12月に開催された「目黒子どもフォーラム2009」での宣言文の一節です。今年度で4回目のこの催しでは、いじめのない学校を目指して、区立の全小・中学校の代表64人が一堂に会し、意見交換を行いました。
今年度は、「気づいて、感じて、動ける めぐろの子どもたち」をテーマに、自分たちがいじめに気づいた時に、具体的にどのように行動すればいいのかを、小・中学生合同で、五つの分科会に分かれて話し合いました。
子どもたちからは、いじめを止めるためには、勇気を出して、自分から声をかけたり、いじめられている人に寄り添ったり、大人に相談したりすることや、一人で解決できなければ皆で声をかけ、協力し合って解決していくなど、たくさんの意見が出されました。これらの意見を踏まえて、各分科会の宣言文を作成しました。
その後、各分科会で話し合われた内容について、小学生は感想、中学生は子どもの言葉でつづった五つの宣言文を発表しました。この子どもフォーラムで話し合われた内容は、各学校でいじめ問題への取り組みに生かしていきます。
子どもたちの思いや考えを生かし、日常的な行動の規範に結びつけていくためには、大人の協力が欠かせません。いじめは、どの子どもにも、どの学校にも起こりうるものです。子どもたちからいじめをなくすためには、子どもたちを取り巻く大人自身が「いじめを許さない」というきぜんとした態度で接することが大切です。
そして、私たち大人は、常に子どもたちを温かく見守り、子どもたちから寄せられた相談や発せられた信号をきちんと受け止め、適確な対応ができる存在であるよう、心掛けていきましょう。
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