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更新日:2015年9月25日

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多文化共生の地域社会を目指して (めぐろ区報 平成21年8月25日号に掲載した記事です)

平成21年8月

現在、区内には約100カ国、8千人の外国人が暮らしています。これは、人口のほぼ3%に当たります。この数年間、外国人の中でも永住者数が増加しており、定住化傾向がうかがえます。定住化が進むことによって、さまざまな場面で外国人に出会ったり、学校や職場、地域などで隣人として外国人に接したりする機会が増えています。

このような中で、日本人が、文化や習慣の違いから外国人の行動を理解しにくいと感じることがあります。一方で、外国人が日本の制度や習慣を知らないため、不利益を被ったり、地域の住民との間に誤解が生じたりすることがあります。

例えば、外国人がごみの出し方のルールを守らないと言われることがありますが、出身国でごみを分別して出すという習慣がないために、ごみ出しのルールがあることに気づかないという場合があります。

区では、外国人に対する生活支援の一助として、「くらしのガイド」や「防災行動マニュアル」の多言語版(英語・中国語・ハングルなど)を作成しています。また、総合庁舎内にある外国人相談窓口では、日常生活で困ったことや、さまざまな制度の利用方法や日本の習慣など、文字情報だけでは理解しにくいことについて、英語・中国語・ハングルのほかタガログ語による相談に応じています。このように、外国人に対する情報提供はできるだけ多言語で行うように努めています。

多様な文化的背景を持つ外国人と共生するためには、このような相談受け付けや情報提供だけでなく、双方向の交流も大切となってきます。区における国際交流の促進を目指して設置された(財)目黒区国際交流協会(MIFA)では、ボランティアによる日本語会話サロンや各国紹介事業など、外国人へのコミュニケーション支援や区民とのさまざまな交流の機会を設けています。

外国人の定住化が進む中で、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的違いを理解し、認め合うことがますます大切になってきます。外国人も日本人も地域社会の一員としてお互いに尊重し合い、共に生きる多文化共生の地域づくりをさらに推進していく必要があります。その原点となるのは、人権尊重の精神ではないでしょうか。

お問い合わせ

人権政策課

ファクス:03-5722-9469

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