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更新日:2024年1月25日

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RSウイルス感染症

RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症はRSウイルスにより引き起こされる急性呼吸器感染症です。咳、鼻汁などの上気道症状が2日から3日続いた後、感染が下気道、とくに細気管支に及んだ場合には細気管支炎(さいきかんしえん)や肺炎を引き起こすこともあります。

乳幼児の感染

2歳までにはほとんどすべての乳幼児がRSウイルスに感染するといわれており、多くの場合、軽症でおさまりますが、1歳未満の乳児の場合は、急性細気管支炎(きゅうせいさいきかんしえん)や肺炎などの重い呼吸器症状を起こすことがあります。

重症化のリスクのあるかた

低出生体重児、先天性心疾患、慢性肺疾患、免疫不全(めんえきふぜん)のある方は重症化のリスクが高く、無呼吸発作や無気肺、急性脳症(きゅうせいのうしょう)、中耳炎等を合併することもあり注意が必要です。

再感染

終生免疫は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしません。

原因と感染経路

原因

原因はRSウイルスです。ウイルスを含むしぶきがくしゃみや咳で空気中に放出され、それを吸い込むこと(飛沫感染(ひまつかんせん))が主な感染経路ですが、ウィルスが付着した手(ドアノブ、おもちゃ、タオル、手すりなど)を介して鼻、口や目に接触すること(接触感染(せっしょくかんせん))での感染もあります。

潜伏(せんぷく)期間

潜伏(せんぷく)期間は2日から8日(通常4日から6日)です。ウイルスは、通常3日から8日間排出されますが、乳児や免疫力が低下した人では4週間排出される可能性があります。

治療について

症状

症状は、鼻水、のどの痛み、咳、頭痛、倦怠感(けんたいかん)、発熱などで、風邪と見分けるのは困難です。特徴的なのは痰がからんだゼイゼイする咳や喘鳴(呼吸時にゼーゼーのどが鳴る)症状です。

治療

特効薬はなく、治療は安静、水分補給などの対症療法(症状をやわらげる治療)が中心となります。

予防のポイント

予防のポイントは、手洗い、咳エチケットです。

早産児や先天性心疾患、慢性肺疾患を有するハイリスクな乳幼児には、重症のRSウイルス疾患を予防するために薬を使用する場合があります。使用については医師の判断になります。

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感染症対策課 感染症対策係