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更新日:2024年6月18日

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子宮頸がんという病気

子宮頸がんとは

子宮頸がんは子宮の入口(頸部)近くにできる「がん」で、日本で毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しています。発症は30歳代後半から40歳代に多い傾向が見られます。

国立がん研究センターが作成している「がん情報サービス」のサイトもあわせてご覧ください。

子宮頸がん 基礎知識(がん情報サービス)

子宮頸がんの主な原因

子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染とされています。HPVには200種類以上のタイプがあり、このうち約15種類が子宮頸がんの原因となる高リスク型に分類されます。
HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染機会があるといわれています。ほとんどの場合感染は一時的で、ウイルスは自然に消えると言われていますが、まれに、感染が長く続く場合があり、ごく一部で子宮頸部の細胞に異常(がんになる前の状態)が生じて、数年から数十年かけて子宮頸がんになっていくと言われています。
がんになる前の状態や早期の子宮頸がんは症状がありません。

子宮頸がんの予防

予防にはワクチン接種と定期的な健診が有効です。

子宮頸がん予防接種

子宮頸がん予防接種で使用されるワクチンは、2価・4価・9価の3種類あり、いずれも定期接種として公費で受けることができます。接種の際は医師と相談していずれかのワクチンを選択します。
どのワクチンも子宮頸がん患者から最も多く検出される16型18型を含みますが、対応するウイルス型に違いがあります。

ワクチンの効果とリスクについては、次のページをご覧ください。

子宮頸がん検診

20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。HPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。
検診により子宮頸がんを早期発見することができれば、子宮の部分切除等の治療により、がんによる死亡を防ぐことができます。ただし、がんの場所や種類によっては早期発見が困難な場合もあります。

子宮がん検診

目黒区の子宮がん検診のページです。

その他の予防

コンドームの使用

コンドームの使用で感染のリスクをさげましょう。性交時には、コンドームの使用を心掛けましょう。
完全な防御とはなりませんが、感染の危険性を少なくすることは出来ます。また、HPV感染だけではなく、ほかの性感染症予防にも効果があります。なお、ピルには感染予防の効果はありません。ピルは避妊の目的で使われますが、性感染症を防ぐことはできません。

HIV・性感染症について(東京都性感染症ナビ)

東京都福祉保健局のホームページです。

喫煙は避けましょう。

子宮頸がんは、パピローマウイルス感染と関連がありますが、それらの感染の影響を除いても喫煙と因果関係があると判定されています(国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」より)。喫煙はがんのリスクを高めるので避けましょう。

規則正しい生活を心がけましょう。

免疫力を上げるためにも、バランスの取れた食生活・休養をしっかりとる等、規則正しい生活も予防につながります。

最後に

近年、性感染症に対する知識が不十分で予防が後回しになっていたり、症状が出たとしてもそのままにしたりする人が増えているのが現状です。「自分だけが大丈夫」といった思い込みほど怖いものはありません。
性感染症は、不妊等の後遺障害や母子感染による次世代への影響もあります。今回このページを読んでくださったのをきっかけに、「自分のからだを大切にする」ことについて考えてみましょう。
また、子宮頸がんの予防にとどまらず、「性感染症全般の予防」、「性のあり方」についてもご自身で考え、ご家族でも話しあっていただければと思います。

お問い合わせ

感染症対策課 感染症対策係