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ちょっと待って!それ毒キノコかも
秋はおいしい食べ物が豊富に出回りますが、その中でもキノコは代表的な秋の味覚です。しかし、キノコによる食中毒事件も発生しており、その約9割が毎年9月から11月に集中しています。キノコによる食中毒の発生場所のほとんどは家庭で、原因の多くは、食用キノコと外見がよく似た毒キノコを誤って食べてしまうことです。外見だけで毒キノコを見分けるのは非常に困難です。安易に採って食べたり、人にあげたりしないでください。
キノコとは?

キノコは菌類であり、分類学上はカビに近い仲間で、その本体はカビのような菌糸というものです。この菌糸が胞子をつくるために子実体と呼ばれるキノコを形成します。日本には5,000種以上のキノコがあるといわれていますが、正確な数は分かっていません。また日本で取れるキノコのうちで正式な名前のついているものは、約3分の1といわれています。
その見分け方、迷信です!
野生キノコを見つけたとき、そのキノコが食べられるのか、毒キノコなのか興味が持たれます。キノコの見分け方として多くの迷信があります。これを信じて、もし、毒キノコを食べたら中毒を起こしてしまうことになります。
柄が縦に裂けるものは食べられる?
迷信です!多くのキノコの柄は縦に裂け、ほとんどの毒キノコの柄も縦に裂けます。
地味な色をしたキノコは食べられる?
迷信です!毒キノコのほとんどは地味な色をしています。特に、キノコ食中毒の発生が多いクサウラベニタケ、ツキヨタケ、カキシメジなどは地味な色でいかにもおいしそうに見えます。タマゴタケのように色が鮮やかでも食べられるキノコもあり、色での判断はできません。
虫が食べているキノコは食べられる?
迷信です!毒キノコでも虫は食べます。
ナスと一緒に料理すれば食べられる?
迷信です!ナスと一緒に料理しても毒成分は減りません。
干して乾燥すれば食べられる?
迷信です!乾燥しても毒成分は分解されません。
塩漬にし、水洗いすると食べられる?
迷信です!ほとんどの毒キノコで効果はありません。
毒キノコによる食中毒予防
毒キノコで中毒を起こさないように次のことに注意しましょう。もし、体調に異常を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。その際、食べたキノコが残っている場合は、持参してください。治療の参考になります。
毒キノコによる食中毒予防5か条
- 食用と判断できないキノコは絶対に「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」。
- キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
- 様々な言い伝えは迷信であり、信じない。
- 図鑑の絵やインターネットの写真にあてはめて、勝手に鑑定しない。
- 食用のキノコでも、生の状態で食べたり、一度に大量に食べると食中毒になるものがあるので注意する。
(リーフレット)ちょっと待って!それ毒キノコかも!(厚生労働省)
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