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ちょっと待って!それは毒キノコかもしれません
野生のキノコを見つけたとき、そのキノコは食べられるのか、毒キノコなのかの判断はとても難しいものです。
キノコとは?
キノコは菌類であり、分類学上はカビに近い仲間で、その本体はカビのような菌糸というものです。この菌糸が胞子をつくるために子実体と呼ばれるキノコを形成します。日本には5,000種以上のキノコがあるといわれていますが、正確な数は分かっていません。また日本で取れるキノコのうちで正式な名前のついているものは、約3分の1といわれています。
野生キノコによる食中毒が増加しています!
- 採取した野生キノコによる食中毒が東日本を中心に増加しています。確実に鑑別された食用キノコ以外は食べないでください。また、毒キノコが混入していることがあるので採取したすべての野生キノコを鑑別しましょう。
- 毒キノコによる食中毒は、家庭での発生がほとんどです。
- 症状は、おう吐、下痢、腹痛の胃腸症状のみでなく、毒キノコの種類によっては、猛毒を有し、神経症状、麻痺などの重篤な症状を引き起こします。死亡例もあります。
- 迷信を信用せず、以下の毒キノコによる食中毒予防5か条を守りましょう。
家庭で栽培するキノコによる食中毒がありました!
- 平成25年10月に家庭でシイタケ栽培していた原木に毒キノコのツキヨタケが生え、知らずに食べてしまい食中毒が発生しました。
- 家庭栽培のキノコであっても、よく観察してから食べましょう。見知らぬキノコが生えたら、食べることを控えましょう。(ツキヨタケの画像は以下の厚生労働省等のページからご覧ください。)
よく言われるキノコの見分け方の一覧(全て迷信です!)
柄が縦に裂けるものは食べられる?
迷信です!多くのキノコの柄は縦にさけ、ほとんどの毒キノコの柄も縦にさけます。
地味な色をしたキノコは食べられる?
迷信です!毒キノコのほとんどは地味な色をしています。特にキノコ中毒の発生が多い、クサウラベニタケ、ツキヨタケ、カキシメジ等は地味な色でいかにもおいしそうに見えます。タマゴタケのように色が鮮やかでも食べられるキノコもあり、色での判断はできません。
ナスと一緒に料理すれば食べられる?
迷信です!ナスと一緒に料理して食中毒になった事例は沢山あります。
虫が食べているキノコは食べられる?
迷信です!毒キノコでも、虫は食べます。
塩漬けにし、水洗いすると食べられる?
迷信です!ほとんどの毒キノコで効果ありません。
- 他にも色々な見分け方の迷信がありますが、当てになるものはありません。毒キノコと食用キノコを見分ける言い伝えは、迷信です。
- 成長途中のキノコを見分けることはさらに難しいです。
毒キノコによる食中毒予防5か条
- 確実に鑑定された食用キノコ以外は絶対に食べない。
- キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
- 様々な言い伝えは迷信であり、信じない。
- 図鑑や写真の絵に照らし合わせて鑑定し、勝手に判断しない。
- 食用のキノコでも生の状態で食べたり、一度に大量に食べたりしない。
関連するページ
- 厚生労働省ホームページ「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」
- 内閣府食品安全委員会ホームページ「毒キノコによる食中毒防止等について(PDF)」
PDFファイルに直接リンクしています - 林野庁ホームページ「毒きのこに注意(PDF)」
PDFファイルに直接リンクしています
お問い合わせ
生活衛生課 食品衛生係
電話:03-5722-9506
ファクス:03-5722-9367