更新日:2025年10月11日

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危険がいっぱい!ふぐの素人料理

ふぐの素人料理は大変危険です!

ふぐには、猛毒である「テトロドトキシン」が含まれており、わずかな量でも死に至る可能性があります。毎年30件程度のふぐ中毒が発生し、患者数は約50名、そのうち数名が死亡しています。これらの多くは、釣ったふぐや譲り受けたふぐを、一般の方が自宅で調理・喫食したことによるものです。

ふぐの毒の有無や毒を持つ部位は、ふぐの種類によって大きく異なるため、種類の正確な判別と有毒部位の確実な除去には、専門的な知識と技術が必要です。一般の方による調理は極めて危険です。絶対に素人調理は行わないでください。

ふぐ毒は猛毒です!

ふぐ毒は、麻痺による呼吸困難を引き起こします。ふぐ中毒には確実な治療法や解毒剤はなく、他の食中毒に比べて致死率(患者数に対する死亡者の割合)がきわめて高いことが特徴です。過去10年間(平成26年から令和5年まで)に発生したふぐによる食中毒の致死率は2.1パーセントとなっています。

ふぐ中毒の症状

食後20分から3時間程度までに、唇や手足のしびれ、麻痺などの症状が現れます。症状は全身に広がり、重症の場合は呼吸麻痺を起こし、死に至ることがあります。ふぐ中毒の経過は非常に早く、食後4から6時間で死亡する例が多く、最短では1時間半で死亡したケースも報告されています。

ふぐ毒の正体は?

ふぐ中毒の原因となる毒は「テトロドトキシン」と呼ばれます。これはふぐの肝臓や卵巣などの内臓、またふぐの種類によっては皮や筋肉にも含まれ、通常の加熱では無毒化されません。その毒性は、青酸カリの1,000倍以上ともいわれる猛毒です。

ふぐの毒性の特徴

ふぐの毒性は、ふぐの種類や部位(臓器など)、漁獲海域により大きく異なるほか、季節によって毒力が著しく変化し、無毒のものが有毒になる場合もあります。また、個体差があり、同じ種類、同じ時期、同じ海域で獲れたふぐでも、毒力は一様ではなく、有毒のものと無毒のものが混在し、毒力にも大きな差があります。このため、前に食べたときは大丈夫だったのに、今度は…ということもあります。

区民の皆さまへ

  • ふぐの素人調理は非常に危険です。絶対にやめてください。
  • 釣ったふぐの処理は、ふぐを取り扱う資格を持つ専門の方に依頼してください。依頼できない場合は、絶対に食べないでください。
  • 釣ったふぐなどを人に譲らないでください。
  • 「自分で釣ったから」「もらったから」「インターネットで調べたから大丈夫」といった安易な判断は、極めて危険です。家庭で発生するふぐ中毒の多くは、このような素人調理が原因です。

ふぐは美味しい魚ですが、取り扱いを誤れば命に関わる危険な魚です。正しい知識とルールを守り、安全にふぐを楽しみましょう。

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生活衛生課 食品衛生係

ファクス:03-5722-9367