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1歳未満の乳児に「はちみつ」を与えないで！

乳児ボツリヌス症に注意！

平成29年、東京都内で、はちみつの摂取が原因とみられる乳児ボツリヌス症により、赤ちゃんが亡くなる事例が報告されました。この事例では、市販のジュースにはちみつを混ぜて離乳食として与えられていました。

乳児ボツリヌス症は、ボツリヌス菌によって引き起こされる疾病の一種で、1歳未満の乳児にみられます。腸内環境が未熟な1歳未満の乳児では、腸管内でボツリヌス菌が定着・増殖しやすく、毒素を産生することで発症に至ることがあります。

主な症状には、数日間続く便秘、全身の筋力低下、脱力、哺乳力の低下、泣き声が小さくなるなどがあり、特に顔の表情が乏しくなり、首の筋肉の力が弱まって頭を支えられなくなるといった症状も見られます。多くの場合は適切な治療で回復しますが、重症化すると命にかかわることもあります。

ボツリヌス菌は、はちみつや、はちみつを使用した食品（飲料、お菓子など）に含まれていることがあります。「はちみつを加熱すれば安全」と思われるかもしれませんが、ボツリヌス菌の芽胞（熱に強い殻のようなもの）は通常の加熱では死滅しません。

そのため、加熱済みのはちみつ入り食品であっても、1歳未満の乳児には与えないでください。なお、乳児ボツリヌス症は腸内環境が未熟な1歳未満の乳児に特有の疾病です。はちみつ自体は一般的にリスクの高い食品ではなく、1歳以上であれば摂取しても問題ありません。

1歳未満の乳児には、はちみつを絶対に与えないでください。
はちみつを含む食品（飲料、お菓子など）も危険です。食品表示ラベルをよく確認し、はちみつが含まれていないか注意しましょう。
ご家族全員で知っておくことが大切です。お父さん・お母さんはもちろん、祖父母やご親戚、赤ちゃんのお世話をするすべての方に、「赤ちゃんにはちみつはNG」であることを共有しましょう。

電話：03-5722-9506

ファクス：03-5722-9367