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更新日:2024年3月1日

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ひとめぐり「おもちゃの病院院長 菊間澄夫さん」(令和4年11月15日号)

ひとめぐりは、目黒区で活躍するかたにスポットを当てて紹介する、めぐろ区報の連載記事です。
また、紙面で掲載しきれなかったインタビューを動画でもお楽しみいただける、ひとめぐりmovieも掲載します(動画のない記事もあります)。

令和4年11月15日号 vol.16
おもちゃの病院院長 菊間澄夫さん

菊池さん顔写真

プロフィール

定年退職前の平成12年からおもちゃの病院の先生になる。平成30年からは院長として、活躍中。

おもちゃを通して物を大切にする心を育てたい

おもちゃの病院を知ったのはサラリーマン時代

「これ治るかな」と1人の男の子が来院。ちょっと見せてみてと、おもちゃの先生の診察が始まる。ここは消費生活センターで活動する、おもちゃの病院。毎週日曜日にボランティア仲間が集まって、おもちゃを修理している。「とにかく楽しんでいます」と院長の菊間さん。この道22年のベテランだ。活動のきっかけを聞くと「サラリーマン時代に、おもちゃの病院の記事を見たのがきっかけです。いつかやってみたいとそのときは漠然と思っていました。月日は流れ、定年前になり自分の時間ができるようになりました。それで、意を決しておもちゃの病院に電話したんですよ」と語る。

修理するおもちゃ

 

おもちゃの病院の活動は試行錯誤

「入った当初は、とにかくどんなことをやるのか、周りの先輩をよく見ていました。工具は貸してくれるんですけど、やっぱりそこは職人かたぎ。みんな自分の工具を相棒のように丁寧に扱っている。手作りの工具を使っている先輩もいるし、それだけ愛着があるってことなんです。だから私も、借りるんじゃなくて秋葉原とかに買いに行くようになりました。また、治すにはどういう部品がいるのか、どういう仕組みなのか、先輩に相談しながら、頭をフル回転させて考えます。時には、秋葉原で半日くらいかけて部品を探すこともありました。考えて、試して、うまくいかなかったらまた考えて、試して。これがすごく楽しいんです。動かなかったおもちゃが動き出した時はたまらないですね。ボランティアだからという気持ちよりも、私は楽しんでやっている。そこに子どもたちの笑顔がついてくる、仲間もみんなそんな感じです」と菊間さん。

コロナ禍でも変わらなかった子どもたちの笑顔

「コロナ禍になってからは変えることが多く、大変でした。活動する先生の人数を制限したり、目の前で子どもたちとコミュニケーションを取りながら行っていた治療ができないので、故障原因を確認できるよう問診票を作ったり。受付時に短時間ですが、子どもたちにどうやっておもちゃを使っていたのか、どうして壊れてしまったのかを聞き、コミュニケーションを取りながらやっています。本来、おもちゃの病院は子どもたちに物を大切にする気持ちや、工夫することを育むための活動ですから。でも、コロナ禍になっても変わらなかったのは、動かなかったおもちゃがウイーンと音を出して息を吹き返した時の子どもたちの笑顔です。この笑顔を見ると、やっててよかったとやりがいを感じますね。おもちゃが壊れてしまったからといってすぐに捨てないでぜひ一度、私たちおもちゃの先生に見せてくださいね」と菊間さんは笑顔で語った。

お問い合わせ

広報課 (区報担当)

ファクス:03-5722-8674