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目黒のみち 東横線の階段陸橋
「目黒のみち」は、「月刊めぐろ」1972年3月号から1984年2月号の掲載記事を再構成し編集したものです。
目黒のみち 東横線の階段陸橋
目黒の街並みを眺めるのに最適な場所は、もしかしたら東横線の車内かもしれない。区内を走る東横線およそ5.5キロメートルのうち半分以上が高架となって、沿線の街を眺めつつ区内を縦断できるからだ。
この東横線をまたぐ陸橋が、学芸大学駅から都立大学駅の間に3カ所ある。ひとつは環状七号線で、あとのふたつは、柿の木坂一丁目に架けられた陸橋である。
東横線の階段陸橋(稲荷橋)
この辺りは、荏原台と呼ばれる丘陵地帯の一部で、東横線はここでは高台を切り通して敷設されているから、陸橋は切り通しの上に架けられている。柿の木坂一丁目6番と7番の境にあるアーチ型の階段陸橋に登ってみると、電車が足元すれすれに通り抜けて行く。春は切り通しの斜面に、ナノハナやタンポポなど素朴な花々が咲き乱れる。
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