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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「じてんしゃ屋 UNOSAWA」
店舗情報
「じてんしゃ屋 UNOSAWA」の外観
所在地
目黒区目黒本町4-7-6
代表
宇野沢佳一
電話番号
03-3712-9653
創業
1940年頃
所属商店街
目黒平和通り商店街振興組合
お客さんを待たせずその場で自転車をスピーディに修理!
東急線・武蔵小山駅から北西に歩くこと約7分、目黒平和通り商店街のど真ん中に位置する「じてんしゃ屋 UNOSAWA」は創業70年を超える町の自転車屋さん。「お客さんに親切にする。そして、その場ですぐに手早く修理をしてお客さんを待たせない。ほかの自転車屋のやり方は知らないけれど、これが創業から続くウチのポリシーですね。
だって、そうしないと、お客さんが不便じゃないですか。自転車は身近で手軽な移動の足なわけですから、サッと修理してすぐ乗って帰りたいでしょう?」とは3代目店主を務める宇野沢佳一さんです。
3代目 宇野沢佳一さん
持ち込まれる自転車の修理で多いのはブレーキ関連やタイヤ交換など。「ブレーキパッドなんかは消耗品ですからね。とくに電動自転車は本体に重量がありますから結構、消耗が激しいわけです。
最近はタイヤのパンク修理はだいぶ減ったかな。きっとガビョウが少なくなったせいじゃない!?ほら、むかしは町の掲示板によくお知らせの紙が画鋲でとめてあって、それを貼り替えるときにうっかり画鋲を落として、その画鋲を乗ってきた自転車で踏んじゃうとか。笑い話のようだけど、意外とそういうケースも多かったんですよ」。
ブレーキパーツやタイヤ交換など、自転車の基本的な修理の作業時間は約10分から20分程度。愛車をその場であっという間に修理してもらえるのが大好評で日々、近所のお客さんが自転車を持ち込んできます。ときには同じ時間帯に5.6人のお客さんが重なり店前に行列ができることも。
「いまから自転車を持っていっていいですか?と電話してくる方はウチのスタイルを知らない人。知っている方なら、来た人から順番でやってもらえることを知っていますからね」
最近では町の自転車屋さんが減っていることもあり、近隣エリアからも多く持ち込まれ、すぐ診てもらえる貴重な“自転車の病院”として日々、大車輪の活躍です。
町の自転車屋の役割を最後まで全うしたい
トレンドを抑えたラインアップ
宇野沢さんは学校を卒業後、自転車メーカー勤務を経て家業に戻って来ましたが、「当時は父親がこの店をやっていましたが、ものすごく忙しかったんですよね。それと、一般的な勤め人に比べると、自分でお店をやるというのは何かと自由度が高いじゃないですか。そういうスタイルも気に入ったんですよね。人生、一回っきりなわけだし」。
修理に加え、自転車の新車販売も行っていますが、「ウチはスポーツ系の自転車はやらない」と言いつつも、クロスバイクから小径車、電動自転車まで、イマドキのトレンドを抑えたツウなラインアップ。「小径車なんかはこのエリアにお住いの方には人気がありますからね」。購入後も気軽に面倒を見てもらえる安心感で、新車もコンスタントに売れているそうです。
自転車の吊るし雛
地元、目黒平和通り商店街振興組合では代表理事を務め、月1回メンバーを集めて吊るし雛をつくるなどの活動も行っていますが、その一方で昔ながらの商店街が抱える本質的な問題とも日々、向き合っています。
「駅近ではないのに商店街があるって不思議でしょう?ここはもともと、碑文谷八幡宮への参道として発展したある意味、特殊な商店街なんですよ。だから、住宅街のなかに生鮮野菜、パン屋さんなんかのお店もある。ただ、時代の移り変わりで近所にコンビニエンスストアもできていますし、ウチも含めて商店街各店の店主の世代を考えると、そろそろ本気で将来のことを考えなければならない時期にきています。
後継者の問題も含めてこのまま店を続ける、他からテナントを誘致するというのもありでしょうし、その一方で無理にお店を続けるのではなく幕引きをするという選択肢もあると思っています。ウチの場合はなくなったら困るというお客さんが多いので、最後まで全うしようとは考えていますけどね。無理のないカタチでこの商店街の行く末を見守りたいと思っています」
お問い合わせ
産業経済・消費生活課 商店街振興係
電話:03-5722-9881
ファクス:03-5722-9169