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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「木蓮」
企業情報
「木蓮」の外観
所在地
東京都目黒区目黒三丁目11番6号
代表
金 廷黙
電話番号
電話:03-6451-0763
創業
2023年
所属商店街
大鳥前元競馬場通り商店街振興組合
丁寧な料理と接客にこだわる地元密着型の韓国料理店
JR目黒駅から目黒通りを西へ歩くこと約10分、大鳥神社交差点からほど近い通り沿いに佇む「木蓮」は手間ひまをかけた丁寧な料理と接客がモットーの韓国料理のお店です。
2023年4月にオープン。無事に1周年を迎えましたが、「最初は主婦の方がお客様のメインになるのかなと思っていましたが、最近では近隣にお勤めの会社員や若者など幅広い層のお客様にご来店いただけていますし、少しずつ地元に愛されつつあるのかなと手応えは感じています」と代表の金廷黙さんは目を輝かせます。
代表の金 廷黙さん
「常日頃からスタッフたちには丁寧な接客に丁寧な料理を提供して、この街にふさわしい韓国料理店を創っていこうと伝えていますが、今後も欲張らずにじっくりと、地元に密着していきたいですね」といいます。
金さんは韓国・ソウルの出身。20年ほど前に来日し、韓国料理のチェーン店で取締役を務めることになったのが、この道に入るきっかけとなりました。
「チェーン店では新店舗のオープンなどを手掛けていましたが、8年ほど勤めた後、そこから暖簾分けする形で世田谷で韓国料理の店を10年ぐらいやっていました。ただ、徐々にやりたいことの方向性が異なってきたので完全に独立し、妻が目黒で働いていたという所縁もあり、この場所に「木蓮」をオープンしました」
同店ではボリューム満点でありながら比較的リーズナブルな価格で提供しているコースメニューが人気。いずれも金さんが仕込みから調理まで手間ひまをかけて作ったこだわりの逸品です。
「特にスープ系は野菜、アサリ、牛骨及びゲンコツの3種類の出汁から作っています。ゲンコツは13時間程度も煮込むので正直、出汁作りだけで1日かかってしまいますね。その分、3つのスープがあることで、味に多様性が生まれますし、バリエーションも増えます。平べったい味に立体感が出るような感じですかね。そのほか、ナムルやキムチもひと手間かけた味付けにしていますし、本当に手間はかかりますよね。ただ、あえて手間をかけて作ることを大切にしたいのです」
メニューはお客さんの反応を見ながら常にアップデート
日本で人気のチヂミも生地に玉ねぎを入れ、3種類の粉をミックスして作っていますが、クセのないさっぱりとした味わいが好評。
「実は僕自身がもともと韓国のチヂミがあまり得意ではないほうだったので、どうすれば美味しく食べられるかを工夫しました。あと、各種メニューの味のアレンジやアップデートも随時行っています。これまで韓国料理のお店を十数年もやってきた経験から、常にお客様の反応をみてお店の運営をやっていますね。どのくらいのスピードで食べるのかとか、よく残されて戻ってくるメニューがあれば改善が必要だなとか。例えば土鍋料理をスープまで完食いただけると、余熱で土鍋が乾いた状態で下げ場まで戻ってくるわけですが、この場合はお客様にご満足いただけたという証になりますね」
現在は金さんが調理を担当していますが、ゆくゆくは人材を育てて、自分はホールへ出てお店の全体を見渡せるポジションを務めたいといいます。
「将来的にも特に木蓮を多店舗展開したいわけではないのですが、個人店っぽく見せたくないというのはありますね。やはり成長することが大切ですから。これでいいやと思ったらそこで終わりじゃないですか。今は地元密着で地域に愛されるお店を目指していますが、将来的には遠方からでも来ていただけるお店になりたいですし、メニューにしても韓国のフライドチキンもやりたいなと思っていますしね」
貪欲に成長を目指す姿勢をはじめ、金さん自身のこだわりを上手く表現しつつも、チェーン店勤務時代の経験も確実に活かしている様子です。
ちなみに店内のインテリアはすべて金さん自身の手作業によるもの。「お店のオープン前後は家に帰らず店に寝泊まりしながら仕事をすることも多かった」といいますが、「チェーン店時代の新店舗オープンのときもそうでしたので、スタートアップというのはそういうことだと思いますね」
エントランスには木蓮の名前が入った木彫りの看板が佇んでいますが、これは大鳥前元競馬場通り商店街振興組合の石岡会長が、毛筆で書いてくれた「木蓮」の文字をもとに金さんが彫ったもの。商いにひたむきで真摯な金さんの人柄に、つい周りも応援したくなるというエピソードのひとつです。常にアップデートを繰り返し、ニーズにあった丁寧な料理と接客を提供してくれる韓国料理店の今後の成長に期待大です。
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