ここから本文です。
元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「SCALES(スケール) 中目黒本店」
企業情報
「SCALES(スケール)中目黒本店」の外観
所在地
東京都目黒区上目黒3丁目7番8号 世拡ビル1階
店長
千葉 晃
電話番号
電話:03-6303-1268
創業
2020年
所属商店街
中目黒駅西銀座商店街振興組合
試行錯誤を重ねてロサンゼルススタイルのポキボウルの専門店をオープン
東急東横線・中目黒駅から徒歩1分のポップな外観がトレードマークの「SCALES(スケール)はロサンゼルススタイルのヘルシーなポキボウルの専門店。2020年1月に開業し、2025年1月に5周年を迎えました。ハワイ語で切り身を意味するポキ。ここで提供しているポキボウルは、さいの目に切ったマグロをはじめとする新鮮な魚介類を醤油や塩、油などで味付けして野菜と一緒にどんぶりに盛った、ハワイの代表的な低カロリーでヘルシーなローカルフードです。
「お店を開店した当時は、ハワイアンのお店などでメニューの一つとしてポキを出しているところはありましたが、専門店となると非常に数が少ない印象でしたね。SCALESで提供しているポキは実はハワイアンではなく、ロサンゼルススタイルで野菜をたくさん使うこともあって、オープンしてしばらくはサラダ屋さんとか魚屋さんだと思われていましたね」と話すのは同店を立ち上げから担当し、現在は店舗マネージャーを務める運営会社・ジーグロウの千葉晃さん。
|
店名のSCALESは「魚の鱗」と「測り」をかけたもので、当初ははかり売りなども考えていたそうです。
「オーナーがアメリカの西海岸に頻繁に行く人で、そこで影響を受け、当初やや単価が高いサラダ専門店を開こうとしていたのですが、現地でロサンゼルススタイルのポキにハマってしまったみたいです。ハワイ発祥のポキは、マグロとアボガドを具材に使うのが定番ですが、ロサンゼルスは健康意識の高い人が多いこともあって、ポキに色々な野菜を入れて作るのが特長です」
ロサンゼルススタイルのポキ専門店を開くことが決まってからは、当時まだ日本に同業態のお店があまりなかったこともあり、全部が手探り状態だったといいます。
「本当に未知の連続でしたね。試行錯誤を重ねて、ボウルの中に入れる具材も味付けも当初の構想から大きく変わっています。例えば味付けでいえば、本場ロサンゼルスではスパイシーマヨが定番ですが、当店では日本人向けに醤油ベースの味付けを主流にしています。また、店内の厨房オペレーションも工夫して、白米やレタスなどのベースの上に具材をのせていくファストフード的なシステムを確立しました。そのため、オーダーが混み合っていなければ、1分ほどでご提供できます」
お店の開店直後にコロナ禍が始まりましたが、SCALESでは意外にも大きな打撃を受けることはなかったといいます。
「もともとデリバリー販売も想定していて、国の緊急事態宣言が出た2020年4月はお店を閉めて、ウェブなども含めてデリバリーのシステムを充実させる準備期間に充てました」
緊急事態宣言の解除後にお店を再開すると、デリバリーサービス事業者などの躍進もあり、デリバリーでの注文が急激に増えました。
「1日の売上が以前の3、4倍まで一気に伸びました。ほとんどデリバリーサービス事業者のおかげですね。新型コロナの終息とともに、デリバリーブームも終息してしまうのではないかという懸念もありましたが、実際には未だにデリバリーの利用は多く、スタイルの一つとして定着した感じもしますね。当初は若い女性がメインターゲットでしたが、男性やご年配のお客様も多く、幅広い世代の方々にご利用いただいています」
自在にアレンジできる多種多様なメニュー開発に大きな可能性
現在メニューは、具材の種類や味付けの異なる16種類のポキボウルを展開。さらにそのベースには白米や黒米(玄米)、サニーレタス、キヌアとケールの5種類から選べ、ハーフアンドハーフも可能です。醤油ベースのクラシックに、ベースは黒米とケールのハーフアンドハーフが一番人気の組み合わせといいます。
「クラシックに関しては、開発段階から非常に力を入れている中核的なメニューなので、お客様の反応は素直にうれしいですね。具材に魚ではなくチキンを入れたりお好みでアレンジできるのも好評です。そもそも本場のロサンゼルススタイルのポキは、具材が自分の好みで自由に組み合わせることができるものだったりしますしね。また、春夏秋冬それぞれ2品ほど季節メニューも展開していまして、今だとグリルが季節メニューです。ポキは炙りも美味しく、実は冬場に売上が落ち込んだ年があり、冷たい生の魚を炙って提供すれば冬も食べやすいかなと思ったことが炙りをはじめたきっかけです。考えてみると、ポキボウルはメニュー開発が本当に多種多様なんですよね。そこに今後の大きな可能性を感じています。まだまだメジャーな商品ではないので、まずはポキをみなさんの日常のライフスタイルに浸透させていきたいですね」
クラシック |
チキン |
ヴィーガントウフ |
現在はここ中目黒本店のほか、新潟、大阪2店舗の計4店舗を展開中。
「本店以外は全部フランチャイズ店。実はコロナ禍で営業が難しかった居酒屋などのお助け販売ツール的な商材として提供していた経緯もありまして、以前はもっと店舗数がありましたが、本業に戻るなどして、現在の数になっています」
いわば、テスト出店のフランチャイズ店ともいえますが、今後は本格的なフランチャイズ展開を始動させていく予定。
「そのために現在取り組んでいるのが、メニューや調理、接客などを含めた店舗運営のマニュアル作り。これまで5年やってきて、ポキボウルの味と商品価値には自信がありますので、今後は全国各地で気軽にポキボウルを食べていただきたいと考えています。品質は絶対に落とせないため、スタッフトレーニングも含めてマニュアル作りが中々大変で、それが現在の自分の課題ですね」
中目黒から全国へ新しい食文化の楽しみが発信されていきそうです。
お問い合わせ
産業経済・消費生活課 商店街振興係
電話:03-5722-9881
ファクス:03-5722-9169