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食品衛生 苦情処理事例集 事例9 パイナップルに虫の卵が
パイナップルを切ったら、中に虫の卵のようなものがいくつも入っている
パイン拡大
苦情品の外観です。たしかに、ゴマのような小さな粒々が、いくつも入っている様子が見えます。
パインの種拡大
ちょっと、ピンボケですが…。パインの種の拡大写真です。長さが3ミリメートルほどです。
おや?なんだろう
異物は果肉全体に、均一に分布していました。このことから、虫の卵とは考えられませんでした。
調査したところ、これらはパイナップルの「種」であることがわかりました。
通常は、栽培種のパイナップルは同品種間では受粉できないために「種」ができることはありません。これが、普通に皆さんが見ているパイナップルです。
しかし、まれに昆虫などの媒介により、遠くに植え付けられている異なった栽培種とのあいだで受粉がおこなわれ、種ができることがあります。
なお、主なパインナップルの栽培品種には、カイエン種、クイーン種、スペイン種等がありますが、主としてカイエン種の中のスムース・カイエン系統が輸入されています。
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