更新日:2024年4月5日

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黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌とは

黄色ブドウ球菌は動物の皮膚やホコリの中など環境中に広く存在し、健康な人の鼻や咽喉、腸管などにも生息しており、その保菌率は約4割とされています。

この菌を顕微鏡で見るとブドウの房のように集まっていることから、この名前がつけられました。
食中毒の原因となるだけでなく、おでき、にきびなどにも存在する化膿菌の一つとしても知られています。

この菌は、食品中で増殖するときにエンテロトキシンという毒素をつくり、この毒素を食品と一緒に食べることで食中毒を起こします。

菌自体は熱に弱いですが、毒素は100度20分の加熱でも無毒化することができません。消化酵素や酸にも耐性があり、消化管内でもほとんど分解されません。

黄色ブドウ球菌の顕微鏡写真

出典:「食品安全委員会」(内閣府)(https://www.fsc.go.jp/)

黄色ブドウ球菌による食中毒

主な症状

吐き気、おう吐が主な症状です。腹痛、下痢など胃腸炎症状をともなうこともあります。

潜伏期間

約1時間から5時間(平均3時間)です。

原因食品

人の手指を介して食品を汚染することが多く、以前はにぎりめしや仕出し弁当などが主な原因食品でした。

近年では和菓子やシュークリームなど、幅広い食品が原因として報告されており、あらゆる食品が原因食品となる可能性を持っています。

予防のポイント

食材の管理

食品は10度以下で保存し、菌が増えるのを防ぎましょう。

二次汚染の防止

手指などに切り傷や化膿巣のある人は、食品に直接触れたり、調理をしないようにしましょう。

調理の際には十分に手を洗いましょう。また、使い捨て手袋などを使用しましょう。

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お問い合わせ

生活衛生課 食品衛生係

ファクス:03-5722-9508