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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「有限会社齋木商店」
企業情報
所在地
東京都目黒区五本木一丁目1番3号
代表取締役
齋木 明子
電話番号
電話:03-3714-4035
創業
1949年
爽やかなライムグリーンの回収車がトレードマーク
取締役 齋木智弥さん(左)、取締役会長 齋木達也さん(右)
東急線・祐天寺駅から徒歩10分の閑静な住宅街の中にある齋木商店は、目黒区からの委託を請けて、缶類と古紙などの回収事業を行うリサイクル業者です。トレードマークでもある爽やかな黄緑色(ライムグリーン)の回収車を12台ほど所有し、常時10台が稼働。もう一社と分担して、目黒区内全域の缶の回収を行っています。大学を卒業後、家業である同社に入社した5代目に当たる同社取締役の齋木智弥さんは、「地域の住民の方たちとの毎朝のコミュニケーションにこの仕事のやりがいを感じますね」と話します。
木商店の創業は1949年。「もともと祖父が古物商をやっていて、そこからいわゆる建場業を始めたのですが、当時は紙くずや鉄くずが高く売れたようですね」と沿革を振り返るのは、同社取締役会長を務める3代目の齋木達也さん。その後1980年代に入り、目黒区がアルミ缶の分別回収を始めたのをきっかけに、アルミ缶と古紙の回収が事業のメインとなり現在に至っています。古紙回収は今でこそ量が減ったそうですが、「もともと目黒区は町会が発達しているので、古紙の集団回収への取り組みも進んでいる地域と言えます」と達也さん。そのほか、地域の集団回収や、企業からの資源回収なども請け負っています。
今でこそ、地域住民の協力もあって日々スムーズな缶回収を行っていますが、アルミ缶の分別回収が始まったばかりの頃は、現場での苦労も絶えなかったと言います。
「当初はスチール缶も混じっていたりとか。その場で分別して、アルミ缶だけを回収するという作業を行っていました。今では区民の皆さんのご協力もあり、きちんと分別した状態でゴミステーションに出していただけるので、袋ごと回収するだけでOK。目黒区民の皆さんは、リサイクルに対する意識が非常に高く協力的なので、われわれにとってはものすごくありがたいことだなと、日々感謝しています」(達也さん)
達也会長は1981年に入社。当時はまだ同社が建場業の位置付けでしたが、「とにかく回収車だけはキレイにしようと常に心掛けていました。家業を継ぐことにまったく抵抗がなかったわけではないですが、父親の苦労を見ていて力になりたいなと思ったんですよね。当時のメインの顧客は目黒区とNTTさんで、とにかくものすごい量の回収物が出ていた記憶があります」と達也さん。
そんな父親の背中を子どものころからずっと見続けてきた智弥さんも、「両親には大学まで行かせてもらいましたけど、曽祖父の代から続いている会社がなくなってしまうのはしのびなかったんですよね。継げるものならぜひ継ぎたいな、と。僕自身にとっては地域の方々のお役に立てる立派な仕事だと、子どもの頃から思っていましたので」。 |
地域住民優先のスタンスであいさつやコミュニケーションを徹底
現在はアルバイトも含めて従業員は約20人程度。毎朝7時半に朝礼を行い、8時から回収をスタートします。通常は回収車の荷台がいっぱいになったところで、回収後の処理工程となるプレス工場まで運搬。1台がこの工程を2回転し、だいたい14時ごろまでに回収からプレス工場への運搬、洗車が終了するといいます。ただし、正月などの繁忙期は1台の回収車が3回転することも。そんな日々の回収業務で常に心掛けているのが、地域の住民に愛される存在であり続けることです。
「回収車を道路に一時駐車させる際も、歩行者やほかのクルマができる限りスムーズに通れるように位置などを工夫していますし、1日の仕事を終えたら必ず洗車するようにしています。回収車にも清潔感が大切ですからね。全部が地域住民の方、優先のスタンス。なぜなら、われわれの事業は地域住民の方々に支えられて成り立っているわけですから」(達也さん)。
その一方で、EVモデルの回収車の導入など、新しい技術を採り入れることにも積極的です。
「例えば真夏の待機中はクーラーをかけるので、クルマのエンジンを切るのはあり得ないわけですが、EVカーなら可能になるわけじゃないですか。音も静かになりますしね。今、EVタイプの回収車を1台オーダーしていて、12月に導入予定です。実は回収車は荷台の横のアオリ(柵)の仕様をはじめ、1台1台全部がオーダーメイドなので、納車までに時間がかかるみたいなんですよね。また仕事柄、ストップ・アンド・ゴーが多いので、毎日使っているとどうしてもエンジンが不調になることもありますから、予備の回収車を常時1、2台ストックしておくことが必須です」と智弥さん。
今後の展開についても、「会長が話していたことと重複しますが、今風の言葉で言えば、「いい感じの回収業者であり続けること」にこだわっています。スタッフにも朝のあいさつの徹底はもちろん、回収の際も小走り気味に速やかに行うなど、仕事に取り組む姿勢もしっかりと意識させています。その結果、地域の方々に顔を覚えていただいて、毎朝のあいさつやとりとめのないコミュニケーションに繋がっていけたらうれしいですね。やはり、地域の方々に可愛がっていただいて成り立つ事業なので、常に住民の方々を優先にしたコミュニケーションを大切にしていきたいと考えています」
日々の目黒区内のリサイクル回収がスムーズに、かつ気持ちよく行われている理由がよく分かりました。
目黒区からの委託を請けて事業を展開
齋木商店のロゴマーク
お問い合わせ
産業経済・消費生活課 中小企業振興係
電話:03-3711-1134
ファクス:03-3711-1132