更新日:2024年2月16日

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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「東京式典」

企業情報

東京式典 外観 修正版
「東京式典」の外観

所在地

東京都目黒区鷹番三丁目8番6号

代表

中村 健二郎

電話番号

0120-094-849

創業

1958年

価格競争には参戦せずあくまで適正価格とお客さま満足度にこだわる

東急東横線・学芸大学駅西口から徒歩30秒の好立地にある東京式典は、60年以上の歴史をもつ地域密着型の葬儀社。送る人の想いを大切に、故人にふさわしい葬送の式をプロデュースすることをモットーに、お客さんの想いに寄り添った丁寧かつきめ細やかなサービスが評判です。

同社の創業は1958年。「この会社はもともと別の方がやられていたのですが、私の祖父が大正時代から葬儀の仕事を始めておりまして、父の代になってこの東京式典を引き継いだ形になります。大正時代に葬儀屋になるというのは当時としては普通ではない選択肢だったと思いますが、祖母が近隣の地主の出で、この辺りには葬儀屋がないからという薦めで、祖父が始めたと聞いています」と同社の沿革を振り返ってくれたのは現在、東京式典・代表取締役の中村健二郎さん。

東京式典 代表

代表の中村 健二郎さん

1995年から現職を務めていますが、その後のインターネットの普及をはじめ、世の中の急速なデジタル化のなかで、葬儀業界も大きく変容したといいます。

「当時はまだインターネットも出始めの頃で、まだ情報がたくさんある時代ではありませんでしたから、それまでの葬儀の世界は割と売り手市場だったのです。ところが、インターネットの普及で情報があふれるようになると、低価格がウリの業者も続々と参入してきました。これはほかの業種と同じですね。ただ、当社としては、低価格の路線に合わせていくと叩き合いになって、結局業界が縮小してしまうのではないかと考え、常に時代のニーズに合わせた適正価格を設定しています。低価格に対抗するのに大切なのはクオリティ。どうすればお客さまの100パーセント満足に近づけるかを考えて、これまで展開してきました。学芸大学駅は急行の停まる駅ですし、商店街も栄えていますが、地域で商売をやるなら口コミが重要なので、必然的に満足度重視になりますね」

最近では圧倒的に小規模な葬儀が多いといいますが、「近年はコロナ禍の影響もあり家族だけで送りたいとか、火葬だけで簡単でいいとか、お通夜も行わずに1日だけで済ませるなどの小規模なニーズが多かったですが、最近になってようやく、お通夜をやられる方も増えてきています。ただ、大切なのはお葬式の規模に関わらず、当社を利用いただいたお客さまに別のお客さまをご紹介いただけるくらいのクオリティを出すことが大切ですね」。

東京式典 本棚

東京式典 パンフレット

ヒアリングによって最後に送るお客さんの想いをくみとる

そのうえで、中村さんが常日頃から心がけているのが、お客さんの話をしっかりと聞くことだといいます。

「もちろん、こちらから進めて決めていくこともありますが、お客さまがどうしたいのか、いま何を考えているのか、想いをくみとることがいちばん大切ですね。気が動転しているときだからこそ、しっかりとヒアリングし、お客さまの想いに寄り添った提案と式の組み立てを考えて、最後まで滞りなく見送りができるようにしなければなりません。私はもともと日常的に、自分から話すというよりは人の話を聞くほうが得意だったので、そのスタイルでこの仕事をやってきたわけですが、お客さまに感謝をされたり、別のお客さまをご紹介いただいたときは仕事冥利に尽きますね」

要望をヒアリングしたうえで、できることとできないことをはっきりお客さんに伝えるのも中村さんが大切にしているスタイル。

東京式典 表彰状

「安請け合いして期待させて、結果的にできない、というのはあり得ませんからね。どうしたいかがわからない方にはスタンダードプランをお薦めし、もしご要望が出てきた際は、できそうなことに関しては努力します。もちろん、その時点でなにかしらの心当たり、ツテがあることが前提ですが」

年に2回、区民斎場セレモニー目黒で施設見学会のお手伝いをしていますが、最近ではまだ元気なうちから「自分のことを決めておきたい」と来訪する人も増えはじめているといいます。

「60〜80代の方が、よく息子さんや娘さんを連れていらっしゃいますね。万が一の際にお子さんに伝えるべきことを綴っておいてくださいと、エンディングノートを贈呈しています」

緊急の際は24時間対応と、葬儀社は時と場合によってはかなりの激務になることもあるそうですが、「いまでこそ携帯電話、電話転送、コールセンターなどの通信関係が便利になりましたが、それがなかった時代は正直キツかったですね。ただ、職業病なのか、夜中の2時3時でも電話が鳴るとパッと目が覚めます。いまではスタッフの負担を最小限に抑える努力も行っています」。

葬儀の業界に入るにあたり、家業を継ぐということに特に抵抗感はなかったという中村さん。

「学生の頃から継ごうと考えていたわけではありませんが、いわゆるファミリービジネスなので、子どものころから会社にも出入りしていましたしね。パッとやってパッと儲けるだけなら、正直なにをやっても良いし、どんなやり方でもいいと思うのです。ただ、事業を続けるということであれば、やはり信頼がいちばん。東京式典としては今年66年目を迎えますが、今後も次の代につながるような仕事のやり方を心がけたいですね。繰り返しになりますが、お客さまの満足度に応えるために大切なことは、お客さまの最後に送ってあげたい気持ちにどこまで寄り添えるか。そのためにはヒアリングが重要。しっかりそれをやることで、会社も維持できますし、そこに葬儀屋としての存在意義、使命があると思います。やはり、ふつうのモノ売りとは違う面がたくさんありますから」

地域で絶大な信頼を得ている理由に納得です。

東京式典 外観引き

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス:03-3711-1132

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