更新日:2023年4月16日

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元気なお店、活気ある事業所を紹介します「Rouvle(ルーヴル)」

概要


事業所の外観

所在地

目黒区中目黒三丁目5番6号

代表

代表 高橋 篤史

電話番号

電話:03-6412-7485

会社設立

2008年

アパレルで猛烈に働いた20代後半にバルーンとの運命的な出逢い


代表 高橋 篤史さん

東急線・中目黒駅から徒歩5分の山手通り沿いにある「ルーヴル バルーン デザイン」はアパレルやクルマメーカー、商業施設などのイベント装飾から、バルーンや関連グッズの販売までを行うバルーンのデザイン会社。2016年にここ、中目黒にオフィスと一体型のコンセプトショップ「ルーヴル バルーン ストア」をオープンしました。店内には昔懐かしの往年のバルーンから、ドライフラワーとバルーンを組み合わせたセンスのよいギフト商品まで、ユニークなバルーングッズがずらりと並んでいます。

「無機質な空間にはやわらかいバルーンをひとつ置いておくだけでも、ソフトな雰囲気になるんですよね」とはルーヴル代表の高橋篤史さん。

同社の設立は2008年ですが、それまでの高橋さんの経歴がなかなかユニークです。ファッションの専門学校を卒業後、スタイリストを目指して上京しますが、良縁に恵まれることなく挫折。その後、'98年ごろから裏原宿、いわゆる“裏原”のアパレルブランドで店員として働くようになり、やがて店長、さらには同ブランドのデザイナーを務めるようになります。

「当時は仕事でデザイナーをやりながら、週末はクラブイベントのDJをやって、さらにイベントを主催することもありましたね。とにかく仕事が忙しくて平日は毎日夜中まで働いていたので、人と会う時間がなかったんです。それなら、クラブイベントで人と会おうと」かなりの行動派です。

やがてクラブイベントで知り合った友人が、ブランドの展示会に来てくれるなど、高橋さんの人脈づくりにも貢献。そんななか、転機が訪れます。
「自分が主催のパーティをやろうというときに、何気なくその辺にあった風船などを使って会場の飾りつけをしていたり。その後のヒントと感じたんです。ちょうど、アパレルのデザイナーとしては燃焼した感があった時期だったんですよね。当時、仕事では僕の選ぶ色の組み合わせが評価されていたこともあり、色使いに自信を持ち始めました。そこで、発色がよく綺麗で色がたくさんあるバルーンに可能性を感じたんです」

デザインの対象が洋服からバルーンを用いた空間デザインへ

その後、バルーンアートの専門スクールに通い、2008年に同社を立ち上げます。自宅をオフィス兼作業場にし、当初はバルーンのほかに帽子、Tシャツなどアパレルのプロダクトのデザインも請け負っていました。やがて、バルーン装飾を使ったイベントの案件が軌道に乗りはじめ2016年、中目黒にオフィス兼コンセプトショップを開業します。

「バルーンの仕事を継続しながら、アパレルメーカーの生産を担当していたときは、クライアントの会社倉庫の一角で展示会に向けて作業していた時期もありましたが、今後の展開を考えたとき、拠点が必要だと思ったんですよね。あと、個人のオーダーも頂けていたので、ショップを併設すれば、個人の方々にも提供ができるようになるじゃないですか。空間演出をやっていること自体はアパレルのデザイナー時代とそう変わりはないんですよね。デザインするものが、洋服の生地からバルーンを使った空間になっただけで」


店内の様子

高橋さんが手がけるセンスのよいバルーン装飾がクチコミで評判が広がり、全国チェーンの新規オープンや結婚式場、イベントなどで実績を伸ばしていきます。ところが、2020年春の新型コロナウイルス感染症の流行で状況は一転します。
「実は前年の2019年に翌年のイベントなどについていろいろなお話をいただいて、2020年はさあ、これから加速するぞ!っていうときに…でしたね。まずは3月のファッション関連イベントが全部中止になりましたし。コロナの期間はとにかく仲のいい友人と会って、メンタルケアをしていましたね。当たり前のことが当たり前でなくなることを痛感しました」

サブカル視点のバルーン活用法で新しい提案を


バルーングッツ

最近ではバルーン装飾の需要もだいぶ戻ってきたようで、今後に期待を寄せています。

「ある商業施設からは「やっぱり店の前にバルーンがあるといいね」といわれましたが、やはり、丸みを帯びたカラフルなバルーンにはバルーンにしか出せないやわらかさがあると思います。今後はこれまでバルーンを使ったことがない業種にも提案していきたいですし、アフターコロナに向けて、いま着々と準備を進めています」

そんな高橋さんが仕事で一番喜びを感じるのは、バルーンを通じてファッション関連の仕事に携われること。

「昔からファッションとかカルチャー、アート、建築、音楽とか、サブカルが好きなんですよね。なにをやるにしても、自分のなかにエンタメが根づいているような気がします。以前、DJをやっていたこともあって、ベースはやっぱりクラブカルチャーですかね!?」

店内にあるインテリアにも使えそうなバルーングッズには新しい発見がありましたが、その理由に納得できました。そう、バルーンに対するアプローチが、どことなくサブカル目線なのです。

そんな高橋さんの座右の銘は「あきらめなければ必ず道はある。必ず」

「あらためてこれまでを振り返ってみると、常に自分の居場所を探してそこに飛び込んでいる気がしますね。二十歳で東京に出てきて、アパレル店員からデザイナーになって30代で独立。そして、40代になってショップを持って。何事もあきらめずに自分から行動していけば道は拓けると思うんですよね」

今後もアートでサブカルを感じる新しいバルーンの活用法が次々と誕生しそうな予感です。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス:03-3711-1132

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