更新日:2023年6月16日

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元気なお店、活気ある事業所を紹介します「ケーイング株式会社」

概要


事業所の外観

所在地

東京都目黒区祐天寺一丁目26番13号

代表

代表 近藤 功

電話番号

電話:03-3711-1801

会社設立

1967年

大手アパレルメーカーからの依頼が大きな転機に


代表 近藤 功さん

東急線・祐天寺駅から徒歩5分のケーイングはアパレル刺繍の専門会社。現在では大手アパレルメーカーなどの刺繍装飾から、地域の中学生が着用しているジャージのネーム刺繍、さらには企業や個人からオーダーされた一品モノまで、幅広く手がけています。

同社の創業は1967年。秩父産業として設立され、刺繍と縫製の2つを軸に業務を展開。創業者が埼玉・秩父出身で故郷に錦をたてたいとの想いから、'75年には祐天寺の本社に加え、秩父工場を設立しました。その後、縫製業に関してはタオル、子供服などの縫製を手がけていましたが、ニーズが減少した’90年代後半からは縫製をやめ、刺繍加工のみに特化していきます。その後、インターネットの普及にともない、Web上でさまざまな商品の刺繍・プリントがオーダーできる各社のサービスが続々登場。刺繍の専門会社としての腕を発揮していきます。代替わりした2006年には社名を「ケーイング」に変更。現在に至ります。

そんな同社の大きな転機となったのが2003年のこと。アパレルの装飾業者仲間を通じて、大手アパレルメーカーから都内にある大型店舗内の1コーナーを使って洋服の修繕・カスタム刺繍をやってみないかと声をかけられます。

「スタッフはアパレルメーカーさんにご手配いただいて、私たちは技術的なサポートを担当させていただきました。店舗にいらっしゃるお客さまには好評でリピーターも多く、3年ほどやらせていただきましたが、当時からのご縁でいまもそのアパレルメーカーさんとはお付き合いが続いています。いまでは各地で全盛期の約3割ほどしか残っていない刺繍業者ですが、ウチが生き残れているのもアパレルメーカーさんからの仕事があってこそですね」とは同社の代表を務める近藤功さんです。

アパレルメーカーからの依頼で、企業のユニホーム関連の刺繍も担当。祐天寺の本社でデータを作成し、100枚までの小ロットは秩父工場で、100枚を超えるオーダーについては、長年の付き合いである新潟県のパートナー企業に製造を依頼しています。

「'70年代にアパレルブランドのポロシャツなどでワンポイント刺繍が流行ったじゃないですか。その頃からウチでは刺繍をやっているわけです。当時から自動ミシンで縫いつける特殊なジャガード刺繍を採用しているので、デザインをデータ起こしからできるのがウチの強みです。刺繍に関しては、お客さまの要望に沿ってデザインデータを作成し、サンプルをアップ。お客さまのOKが出たらすぐに量産へと回すことができます」

独特のデザイン性を追求し、刺繍ならではの醍醐味を伝えたい

長年培ってきた刺繍に関する専門技術を活かして、アパレル刺繍を中心に多彩な用途へと業務へと拡げていきます。その一方で、地域中学校のジャージのネーム刺繍も担当。

「ふつうならユニホーム大手会社に仕事が流れてしまうところを目黒区の環境は素晴らしいですね。仕事で地域に貢献できるのはなによりもうれしいことなんです」

そんな近藤さんにとって、刺繍の醍醐味は立体感と高級感にあるといいます。


事務所内の様子

「刺繍はよくプリントと比較されやすいのですが、プリントには細かい線がキレイに出るメリットがある一方で、例えばフリースやストレッチ生地など、プリントに適さない生地もあります。そのうえで刺繍のメリットはやはりデザイン性ですね。同じ色の糸を使っても縫い方の向きを変えるだけでも濃淡に変化がつけられ、それが独特の立体感につながっていくわけです。この独自の手法によるデザイン性をもっともっと追求していきたいですね」

創業当初から、出産祝い用にタオルやぬいぐるみにお子さんの名前と体重を刺繍するギフト商品なども手がけていますが、「この仕事をしていて一番うれしいのはお客さんが喜ぶ顔を見られたときですね」。

祐天寺の本社にも自動ミシンが設置され、データ作成したもののサンプルアップを行なっていますが、近藤さんのお気に入りは社内の一角に佇むバルダンの自動ミシン。「このミシンを使えば、どんな刺繍でもできるんですよね。本当に私には欠かせない仕事の相棒」

想いのこもったあたたかなモノづくりが日々、ここで行われているようです。

刺繍1 刺繍2

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス:03-3711-1132

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