更新日:2021年10月16日

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元気なお店、活気ある事業所を紹介します「リファーシステムジャパン株式会社」

概要


専務 村田浩司さん

所在地

目黒区碑文谷二丁目7番11号

代表

代表取締役 村田哲朗

電話番号

電話:03-3791-1123

会社設立

1995年

ワイン本来の美味しさを引き出す摂氏15度管理システム


定温配送車

目黒・碑文谷にあるリファーシステムジャパンは高級ワインの輸送を手がける会社。年間を通して摂氏15度定温倉庫で保管管理し、流通加工、定温配送、集金代行まで一貫して管理する「Reefer(R)便」を展開し、全国各地へと“生きたワイン”を届けています。

「30年ほど前までは、温度管理をせずにワインを保管する飲食店やワインショップがほとんどでした。当然、ワインの味も劣化し、言うなればお客さまに傷んだワインを提供しているような状態だったのです。現在では温度管理の重要さが認知され、多くの飲食店やワインショップがセラーに入れて保管するようになりましたが」と振り返るのは同社専務を務める村田浩司さん。当時、フランスで出逢った本場のワインの美味しさに感銘を受けたことが同社設立のきっかけとなりました。

「もともとワインの物流の仕事をしていて、あるとき、フランスの地下のワイナリーで寝かせてあったワインを飲んだら最高に美味しくて。その味が忘れられなくなりました。その際にワインを保管する環境の大切さに気づき、温度管理を徹底すれば日本でもこの味を堪能することができるのではないかと考えたのです」

運送会社を営んでいた実兄の村田哲朗さん(現・同社代表取締役)のサポートを受け1995年、リファーシステムジャパンを設立。輸入ワインの定温保管から定温配送までを請け負う、トータル・リーファー・サービスを展開していきます。その中でも特にこだわったのが摂氏15度というワインの配送保管温度でした。

店内写真
ワインの定温保管

「ちょうどフランスのワイナリーにある地下のセラーが摂氏15度ぐらい。厳密に言えば、白ワインや長期間寝かせるものは、もう少し温度を下げた摂氏12度ぐらいのほうが適しているのですが、定温倉庫や定温配送車からワインを外に出した際に、夏など温度差の激しい時期の結露の問題などを考慮すると、摂氏15度がもっとも品質のキープ、取り扱いのしやすさでバランスのいい温度帯なのです」(村田さん)

ワイン1本ごとの個性に合わせてきめ細かく管理、検品

顧客は輸入ワインの営業倉庫が多いそうですが、その一方で高級ワインを取り扱う飲食店やときには個人オーナーからの依頼でヴィンテージのワインを保管することも。ワインの保管場所をスペース的につくれないというニーズは思いのほか、少なくないようです。

輸入ワインの検品やステッカー貼り、セット詰め、各種包装など顧客の要望に応じたきめ細かい作業に対応しているのも同社の特長。なかでも、検品スタッフは製造時のろ過不良・残留酵母や低温時の酒石酸結晶など、ワインの品質にも精通しています。

「立てた状態で保管すると品質に影響が出てしまうワインは横置きにして保管しますし、ものによっては湿度70パーセントをキープして、フランスの地下のセラーに近い環境を追求するワインもあります。急激な温度変化によってワインが噴くことがありますが、検品の際にはそうした液漏れがないかなどもチェックしますし、ヴィンテージモノになると同じ銘柄でも採れた畑や生産者によって全く別のワインになりますので、出荷の際の間違いがないよう入念に作業をしています。他社ではやっていないようなきめ細やかな管理を行っているのが強みですね」とは同社の定温倉庫で主任を務める今井佳子さん。


検品作業


社員のみなさん

取り扱うのが繊細な高級ワインだけに、その保管、管理においても高い専門性が必要というわけです。その一方でワインの配送先であるレストランなど顧客から使用済みのワインのコルク栓を回収してリサイクルに回し、その収益を福祉施設に寄付する慈善事業も今年で10周年を迎えました。

「ワインはある種の美術品であり、生鮮食品とも言えます。30年ほど前にフランスのワイナリーで本物のワインを知り、その美味しさに感激した日のことは一生忘れられません。会社としては今後もより美味しいワインをお届けしていきたいですし、個人的には例えば“子ども食堂”など、困っている人たちの役に立ちたいという思いもありますね」(村田さん)

リファー システム ジャパンが届ける“生きたワイン”の喜びがきっと世の中に潤いをもたらしてくれることでしょう

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 中小企業振興係

ファクス:03-3711-1132

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