更新日:2023年1月16日

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元気なお店、活気ある事業所をご紹介します「つるさん薬局]

企業情報


「つるさん薬局」の外観

所在地

東京都目黒区上目黒三丁目10番3号

運営会社

株式会社ダヴィンチ

代表

鶴原伸尚

電話番号

電話:03-5773-1980

所属商店街

中目黒駅西銀座商店街振興組合

患者さんをファンにして増収を目指す新発想の調剤薬局

東急線・中目黒駅から徒歩3分のつるさん薬局は地元密着型の調剤薬局ですが、その一方でユニークな取り組みが行われています。「薬剤師の地位を高め、その存在が報われるような薬局でありたいと考えているんです」とは代表を務める鶴原伸尚さん。運営会社の社名であるダヴィンチは、かのレオナル・ド・ダヴィンチに由来していますが、「ダヴィンチは絵だけでなく、科学、医学などあらゆる分野に精通している人だったので、薬剤師もいろんな面を持ち合わせた職業でありたい」という想いがこめられています。

薬剤師の地位向上の必要性を強く感じるようになった背景には前職での経験がありました。鶴原さんは大学を卒業後、大手製薬会社の営業、海外留学を経て、家業である京橋ドラックストアに入社します。

「父が1960年に創業した薬局で、京橋エリアを中心に最終的には5店舗まで拡大しましたが、いずれも立地依存の店で、とにかく現場が忙しくて人のやりくりが大変。本来の薬剤師の役割とは頑張り方が違うなと感じていったんですよね」

そんな想いが募り、5店舗すべてを一旦閉店し、鶴原さんの地元でもある中目黒に2008年、つるさん薬局をオープンします。


代表の鶴原伸尚さん


「ありがとう」がとびかう薬局に

「例えば薬の情報を正しく提供するのは薬剤師の大切な仕事ですが、見方を変えると、情報を間違えたら怒られるというような、ネガティブな面もあるじゃないですか。薬剤師からそういうネガティブなところをできるだけ排除することを目指しているのが、このつるさん薬局。少し語弊がありますが、私は日々、患者さんと勝負をしています。患者さんが笑顔になって帰っていただけたら私の勝ち。負けることはほぼ無いですけどね」
調剤薬局として求められるスピードをクリアした上でコミュニケーションで付加価値をプラスし、日々、患者さんに喜んでもらえるサービスを追求しています。

「もちろん、薬の知識も大事ですが、もっと大切なのはカラダが健康であることですからね。意外にご存知ない方も少なくないのですが、医者の処方箋はどこの調剤薬局に持っていってもいいんです。そこで、都心部にある調剤薬局の利便性も含めて、多くの患者さんにファンになっていただけるような、そんな薬局を目指しています」

最終的な目標は薬剤師を憧れの職業にすること

薬棚

現在、開業から14年を経ていますが、“ファン”をつくって増収を目指すという、調剤薬局としては異色の取り組みにも充分な手応えを感じているようで、今後は全国各地にある中小の調剤薬局に向けてコンサルティング業務も展開していく予定。

「つるさん薬局も中目黒に開業したての頃は、認知されるまでが大変でした。私が地元出身ということもあり、町会長さんが患者さんを紹介してくれて、そこから口コミで広がっていったりとか。地場の薬局であることにこだわり、スタッフも近いエリアの人を採用しています。あとは患者さんだけではなく、ドクターともいい関係性を築いておくことも大切。ドクターごとの強みや往診の可否などを日頃から把握しておけば、患者さんに最適なドクターをご紹介することもできますからね」


中目黒駅西銀座商店街の風景

在宅に関しては、あるヘルパーさんの悩みを聞いているうちに出てきたキーワードだそうで、目に見えにくいニーズとして実はたくさんあるといいます。単に薬を提供するのみならず患者さん、医者、地域との密接な連携。

「何事も積み重ねですよね。これが本来の薬剤師の仕事というか、在り方ではないかと考えています」

そのほか、「笑顔の薬局」のタイトルでYouTubeで健康についての情報発信をしたり、リアルではメディカルケアウォーキング「歩こう教室」を実施するなど、お店以外での活動にも積極的です。

「中小の調剤薬局が生き残って増収を目指していくには特長を出すことが大切。ウチのこういったオープンな取り組みをぜひ、ほかの薬局のみなさんにも参考にしていただきたいですし、やがてそれが広がって、最終的に薬剤師が憧れの職業になることが私の目標」

日々、新しい調剤薬局のあり方を提案し続けています。

お問い合わせ

産業経済・消費生活課 商店街振興係

ファクス:03-5722-9169

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